大学生の8割が経験しているアルバイト。
バイトは、それまで味わったことのない楽しさや苦労を体験し、自分の強みや弱みを知ることができる貴重な経験です。
特にコールセンターのバイトは、「敬語の勉強になった」「人と会話することに慣れた」という意見も多く、コミュニケーションが苦手という若者にもおすすめのバイトなんですよ。
今回は、将来のキャリア形成に絶対活かせる「コールセンターのバイト」について、業界15年のプロがサクッと解説します!
- 某大手コールセンターにアルバイトとして未経験で入社
- 2年後契約社員となりリーダーに昇格
- さらに5年後、SV(スーパーバイザー)に任命されオペレータ指導にあたる
- 地区のエリアマネージャーに昇格し、採用や新規プロジェクトの立ち上げに関わる
目次
大学生のバイト事情と本音
「キャリアも大事だけど、とりあえずお金が欲しい!」というのが皆さんの本音でしょう。
最近の大学生はバイトで月にどれくらい稼いでいるのでしょうか。
2022年度のリクルートの調査によると、大学生のアルバイト収入は平均して毎月5万円程度。
勤務日数は週3回、平日3時間〜5時間、足りなければ土日で補う、という方が多いようですが、ゼミやサークル、デートの時間まで含めて考えると、このくらいがギリギリかもしれませんね。
ちなみに、大学生が「二度とやりたくないバイト」は、「コンビニ」「飲食店」「アパレル」なのだとか。
それぞれのバイトを「二度とやりたくない」と思う理由を以下にまとめました。
- 高圧的な態度の客に対してペコペコするのが耐えられない
- やりがいが感じられない
【飲食店】
- 立ち仕事なので疲れる
- 暇なら暇で体感時間が長い
- 小さい店だから急な休みは絶対許されない
【アパレル】
- 店のブランドの服を着なければならないから、バイト代はほとんど洋服代に消える
- 商品整理など意外と力仕事が多い
どんな仕事でもメリットやデメリット、また自身の好みもありますが、どうせなら大学生のうちにスキルを身につけ、正社員への足がかりを作っておけるバイトのほうがいいですよね。
それが叶うバイトが「コールセンター」です。
大学生のバイトにコールセンターをすすめる理由
では、なぜコールセンターのバイトは大学生に向いているのでしょうか。
その理由について詳しく解説します。
1. 時給が高い
コールセンターの仕事は、大学生のバイトの中でも比較的時給の高いバイトです。
東京エリアであれば、1400円〜1500円程度の募集も多く、稼ぎやすい職種の一つであることは間違いありません。
2. 短時間や短期のバイトが多い
授業やサークルの都合で、なかなかバイトの予定が立てられないという方もコールセンターなら大丈夫。
なぜならコールセンターのバイトは、週3回、3時間〜5時間という求人だけでなく、「1ヵ月だけ」「2日間だけ」という募集もめずらしくないからです。
ただし、単発のバイトは人気があってすぐに埋まってしまうので、「タウンワーク」などでこまめにチェックする、もしくは派遣会社に登録し、単発の募集が発生したら連絡をもらうようにしておくと良いでしょう。
ちなみにコールセンターは「事務」のカテゴリーで探せます。
【求人例:通販会社の受信業務】
3. 夜間や土日のみのバイトもある
大学生の場合、どうしても夜間のバイトが多くなるかと思いますが、最近は24時間体制のコールセンターも多く、22:00〜9:00などの深夜や土日のみの募集もあり、どちらも時給が割増しになるので効率よく稼げます。
【求人例:修理受付やクリニック予約受付などの受信業務】
4. 副業としても最適
最近の仕事の考え方として、万が一、一つの仕事がなくなっても別の仕事で補えるように「複数の仕事を持つ」という働き方も増えています。
例えば、
- 会社員+クラウドソーシング
- フリーランスのライター+飲食店でバイト
- バイトをしながらブログでFIREを目指す
など、「出勤する仕事」と「在宅の仕事」を併用することで、ストレス発散しながら収入アップにつなげることも可能だからです。
その点でも、比較的時間が自由で高単価なコールセンターのバイトは、組み合わせやすい仕事と言えるでしょう。
5. 正社員の足掛かりにもなる
コールセンターは、実際に電話でお客様とやり取りをする「オペレーター」からスタートし、リーダー、SV(スーパーバイザー)、マネージャーと、管理職を目指せる仕事の一つです。
最初はアルバイトで入社したとしても、その後の評価で契約社員になったり、正社員に抜擢される人を何人も見てきました。
どうせなら、バイトをしながら正社員への種まきができれば一石二鳥ですよね。
6. 感じの良い話し方や敬語が覚えられる
コールセンターのバイトを経験した方が口をそろえて言うのが、「話し方の勉強になった」「敬語を覚えた」こと。
みなさんもお気づきのとおり、話し方やコミュニケーションスキルというのは一朝一夕で身につくものではありません。いろいろなタイプの方とお話をしながら、少しづつ慣れていくものです。
「正しい敬語で感じの良い話し方」を学ぶには、コールセンター以上のバイトはありませんよ。
大学生のコールセンターバイトの口コミ
ここでは、大学時代にコールセンターでバイトをしていた方の口コミをご紹介します。
- コールセンターのバイトは大学生にはぜひおすすめしたいです。時給良いし、案件の業界が幅広いのでいろんな業界のことが分かるし。何より電話対応が学べるのが本当に大きい。(引用:Twitter)
- 時給がいいという理由だけでコールセンターのバイトを始めた大学生の私。何だかんだで5年間お世話になりました。5年続いた仕事って、この仕事だけなんですよね、実は。(引用:Twitter)
- 大学生の時にコールセンターでバイトをしたのだけど、自分とは全く属性の違う方々が多くいて新鮮だった。(引用:Twitter)
- 若いうちにコールセンターを経験しておくと、分かりやすい美しい喋り方を身につけることが出来ると思いますのよ。敬語と標準語を徹底的に叩き込まれますからね。大学生のバイトにはオススメかも。(引用:Twitter)
将来のキャリア形成のために今しておくべきこと
最後に、将来のキャリア形成のために今しておくべきことを3つ解説します。
自分の強み・弱みを知る
人は誰しも得意・不得意がありますが、バイトの経験は自分を客観的に見つめ、どんな仕事が向いているかを自覚する絶好のチャンスです。
自分に向いてる仕事がわからないという方は、向き不向きに関わらず「どんな仕事がしたいか」を見つければOK!
PCスキルを身につける
今はパソコン一台あれば全国どこにいても稼げる時代。むしろパソコンを使わない仕事はどこにもありません。
ChatGPTがものすごい勢いで浸透し、近い将来、無くなる仕事が増えると言われていますが、そのChatGPTも使い手が正しいプロンプトをPCに入力してやらなければ、欲しい答えは返ってきません。
今のうちにPCスキルを極めておくことも、将来食いっぱぐれないための保険の一つですよ!
社会人としてのマナーやコミュニケーション能力を身につけておく
前述しましたが、社会人としてのマナーやコミュニケーション能力は本を読むだけでは身に付きません。
もちろん大学の友達や先生たちとの関係の中で学ぶこともありますが、社会に出て通用する能力はバイトで身につくことも多いはずです。
バイトを稼ぐだけの手段と思わず、就職した時の予行演習と捉えれば、得るものは多いはずですよ。
まとめ
コールセンターの仕事がキャリア形成の第一歩になる最大の理由は、「正しい敬語で感じの良い話し方」が身につくこと。
こればかりは、どんな仕事をしようとも、どんな会社に就職しても避けて通れない課題です。
ちなみに最近人気のクラウドソーシングも、自己PR文が間違った日本語や敬語だらけの子供っぽい文章であれば、お仕事をもらえる確率は低いでしょう。
給料をもらいながら話し方が学べるコールセンターのバイトを一度は経験し、一生物のスキルを身につけてくださいね!