TOP地域おこし協力隊地域おこし協力隊【起業型】に参加!元隊員が得られた経験をシェアします

    地域おこし協力隊【起業型】に参加!元隊員が得られた経験をシェアします

    自己紹介と地域おこし協力隊としてのプロフィール

    初めまして、望月瑛司と申します。2020年1月〜2022年12月までの3年間を千葉県銚子市で地域おこし協力隊として活動をしました。

    私は滋賀県出身で大学を卒業後に大阪市内にある不動産関係の会社に就職をしました。

    それなりに楽しく過ごしていたのですが、新卒3年目の2019年頃にコロナ禍による緊急事態宣言で在宅ワークが増えたり会社員としてこれからも、働き続ける事に対する危機感みたいなものが少しありました。

    地元の滋賀県に帰ることも考えたのですが、僕自身、大学生の頃からの目標だった「いつか独立し、自らの事業を立ち上げたい」という考えがありました。

    とはいうものの、起業アイディアがあるわけでも起業資金があるわけでもなかったので、今思えば机上の空論だったと思います。

    そんなコロナ禍で不要不急の外出ができなく、とにかく暇だったので「起業」と「地方移住」のキーワードでネットなどの情報を探っていたところ、地域おこし協力隊という制度を知り、興味を持ち色々と調べました。

    調べていたタイミングで千葉県銚子市という所で地域おこし協力隊を募集してる。しかも起業したい人を募集していました。

    応募期限の3日前だったので急いで履歴書とかを書いてとりあえず応募して、受かったらそれから考えようという感じでした。

    特にビジネスアイディアがあるわけでも、何かをしたいとか無かったのですが「起業したい」という漠然とした理由だけで応募して受かり地域おこし協力隊として活動をしました。

    地域おこし協力隊として活動をしてからは、テントサウナ事業やパーソナルジム経営、YouTubeを活用した地域情報の発信などを主に行っていました。

    地域おこし協力隊としての具体的な活動詳細

    1. 地域の飲食店や事業者の紹介動画の制作と配信

    地域おこし協力隊の一期生として、私はまず地域住民に自身の存在と活動を知ってもらう必要があると考えました。友達も知り合いも全くいなかったので、とりあえず知り合いを増やさなくてはと思い行動しました。

    そこで、動画撮影スキルを活かし、YouTubeチャンネル「銚子どうでしょう」を立ち上げ、銚子市内の魅力的な飲食店や事業者を積極的に紹介しました。

    YouTube撮影をキッカケに動画撮影や編集のお仕事をいただけるようになり、YouTube=望月さん。というイメージを持っていただけたのはとても嬉しかったです。

    2. テントサウナ事業の立ち上げと犬吠埼ホテルとの協業

    他地域でテントサウナを使った町おこしイベントなどが盛んという話を聞き、銚子市の海岸の美しいロケーションを活かして、テントサウナを新しい観光コンテンツにできないかなと考えました。

    僕自身もサウナが好きという事もあり、テントサウナを購入して都内や地元の友人にテントサウナを楽しんで頂いてる様子をSNSにアップをしていました。

    それから、口コミやSNSをキッカケに都内からテントサウナを体験しに銚子まで来ていただけるようになりました。

    そしてこの取り組みを見ていた「絶景の宿 犬吠埼ホテル」の支配人から話をいただき一緒にテントサウナ体験をサービスとしてしましょう、という話になりました。

    ホテルのプールサイドを利用してテントサウナ事業を立ち上げ、年間約300名の方にご利用いただきました。また、ふるさと納税の対象ともなりました。

    3. 個室型レンタルジムの開業

    ジム
    市役所職員の人から「空きテナント活用補助金があるのですが、望月さん興味ありませんか?」というのがキッカケでした。

    空きテナントの活用には興味はあったのですが、ビジネスアイディアも無かったので、知り合いの経営者に相談をしてると、1人の知り合いの経営者から「個室のレンタルジムとかどうですか?」とアイディアをいただきました。

    私も筋トレは好きで毎週ジムに通っていたのですが、コロナ禍の影響で通う回数は減っていました。私も筋トレは1人で集中したい派の人間なので完全個室のジムはアリだと思いました。

    地域の人たちに話を聞くと「ジムに行きたいけど人が多くて嫌」「パーソナルトレーニングを受けたい」「個室のジムが欲しい」など需要があることも判明したので開業準備を行いました。

    補助金だけでは資金に限界があったので、クラウドファンディングで100万円の資金調達もしました。またジムに常駐することは他の事業などもあり難しいので、すべて予約、入会などすべてをアプリ内で完結出来るように行い、無人レンタルジムとして営業をしています。

    地域の飲食店や事業者の魅力を動画で伝えることや、観光客に銚子市の新しい観光コンテンツのテントサウナ事業の立ち上げ、そして地域経済と健康増進を両立させるジムの開業という事を行いました。

    それがキッカケで、CAMPFIRE公式パートナーとしてクラウドファンディングのコンサルティング業務やYouTubeチャンネルの運営などを行い、地域おこし協力隊として活動していた事が私のビジネススキルやノウハウになりました。

    地域おこし協力隊としての貴重な経験

    1. 地域おこしの実体験とビジネスモデルの発見

    地域おこし協力隊としての活動を通じて、地域おこしの現実を深く理解することができました。

    以前は「町おこしは儲からない」という固定観念がありましたが、実際には「地方だからこそ成立するビジネスモデル」が存在することを実体験として学びました。この経験は、私の故郷である滋賀県甲賀市への恩返しをする際にも、貴重な経験になりました。

    2. 起業へのステップアップとしての経験

    地域おこし協力隊としての活動は、起業に向けた重要なステップでした。

    失敗や成功を直接体験することで、「何ができるか、何ができないか」を具体的に学ぶことができました。独立志向が強い私にとって、地域おこし活動をしながら起業の準備を進めることができたのは、非常に貴重な3年間でした。

    3. 地域おこしを通じた人脈の拡大と新たな知見の獲得

    地域おこし協力隊として働くことで、多くの新たな人脈を築くことができました。

    元々不動産関係の仕事をしていた私にとって、農業、林業、漁業など、これまで接点のなかった分野の人々との交流は、視野を広げる大きな機会となりました。それぞれの業界の人々の考え方や仕事へのアプローチを学ぶことで、私自身の知識と経験が豊かになりました。

    これらの経験は、地域おこし協力隊としての任務を遂行する上でのみならず、個人としての成長にも繋がりました。

    地方での実体験は、都市部でのキャリアでは得られない貴重な学びをもたらし、私の今後のキャリアにおいて、大きな糧になりました。

    また、様々な業界の人々との交流は、私の視野を広げ、新たなアイデアやビジネスチャンスを生むヒントにもなりました。地域おこし協力隊としての活動は、私にとって、単なる仕事を超えた、人生における大切な経験となりました。

    失敗しない地域おこし協力隊としての姿勢3選

    1. 自主性と自発性が求められる環境だと知り、行動する

    フリーミッション型の地域おこし協力隊として着任した私は、初日から自分でスケジュールを全て考え、主体的に地域の人々とコミュニケーションを取らなければなりませんでした。

    行政から具体的な仕事が振られることはなく、全て自分で発案し行動に移す必要がありました。この点は、着任当初は非常に戸惑いを感じる部分であり、自己主導で行動する力が求められる環境でした。

    2. 事業の継続性と引き継ぎの重要性を意識する

    任期中に始めたプロジェクトや活動については、任期終了後も継続させたい場合、早めに後継者を見つけるか、予算化を含めた引き継ぎの計画を立てる必要があります。

    例えば私が発起人として立ち上げたテントサウナ事業は町起こしという観点で行っていたので、収益性などの部分から任期終了後も行うことは難しいとし、他の地域おこし協力隊の人や行政が引き継ぐ事を提案しました。

    しかし許可は下りませんでした。

    任期終了後に自分が関わるとボランティア活動となってしまうため、プロジェクトの継続性を保つためには、行政や他の地域おこし協力隊との連携が不可欠でした。

    3. 任期後のキャリア計画の必要性を理解し、事前計画をする

    地域おこし協力隊の任期は通常2年から3年で終了します。

    任期終了後の計画は非常に重要であり、その地域に残るのか、別の地域へ移るのか、起業するのか、あるいは再就職するのかを、早めに計画しておく必要があります。行政からの就職斡旋があるかどうかも含め、自分で具体的な計画を立て、主体的に行動する姿勢が必要です。

    私は起業型で採用をされており、元々起業したいという気持ちで地域おこし協力隊になったので特に問題は無かったのですが、地域おこし協力隊になる人が全員そのような考えではないと思います。

    「会社を辞めたい」「田舎暮らしをしてみたい」という理由から地域おこし協力隊になる人もいるはずです。それが悪いわけでは無いですが、その考えのまま任期を終えてしまうと「自分のやりたい事は何か?」が不透明なままになってしまいます。

    任期が終わるという事は、行政からの給与も無くなりフリーランスや起業を行うなら自分で売上を上げなくてはなりません。

    その準備を任期中から行うことで地域おこし協力隊の任期が終わってもその地域や他の地域で活躍していける人材になると思います。

    これらの点は、地域おこし協力隊として働く上での重要な学びであり、自己管理能力や計画性、そして私自身もキャリア形成の重要性を強く意識させられました。

    自分から積極的に行動し、チャンスを掴む精神が特に重要であると感じました。

    地域おこし協力隊への道を歩む皆さんへ

    地域おこし協力隊として成功するためには、地域に対する積極的に学ぶ姿勢が特に重要だと感じます。

    地域おこし協力隊としての活動は、自分の夢や目標を追求する場であると同時に、その地域の発展に寄与するための役割を担っています。

    地域に溶け込むことの重要性

    まず最優先すべきは、その地域に溶け込むことです。地域の文化や習慣、住民のニーズを理解し、地域との良好な関係を築くことが、あなたの活動を後押ししてくれます。

    地域住民との信頼関係が築ければ、応援してくれる人も自ずと増えていきます。

    地域おこし協力隊になる動機として、自分の目標や夢を叶えたいという想いを持つことは大切です。しかし、それだけに固執せず、地域に対して「何を提供できるのか」を常に考えることが重要です。

    あなたが地域おこし協力隊として活躍できる事を願っています。

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