TOPみんなの移住体験談41歳の私が高知に移住してわかった、甘くない!?高知移住のリアル

    41歳の私が高知に移住してわかった、甘くない!?高知移住のリアル

    こんにちは。
    私は2年間ほど高知県に住んでいました。

    本記事では、実際に私が高知県に移住してみて感じたメリットやデメリット、また移住するにあたって準備しておくとよいことなどをご紹介します。

    高知県への移住を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

    高知に移住しようと思ったきっかけ

    移住したきっかけは、人生で経験したことのない「田舎での暮らし」を体験してみたかった……という、ごくありふれたものでした。

    これまで、福岡や東京で暮らしていたので、田舎暮らしはまったくの未体験だった私。

    幸いにも高知に住んでいる友人がおりましたので、ルームシェアしてもらって高知での生活をスタートさせました。
    仕事に関しては、現地についてから探すのだと見つからなかった時に怖いので、友人の伝手で週4日ほどのパートを紹介してもらい、あわせて東京時代のリモートワークをすることで生活費を確保できると確認。

    仕事と生活費の目途を立て、高知での生活をスタートさせました!

    移住してわかった高知移住のメリット5選

    都会とは異なる、自然豊かな環境での生活に夢を膨らませながらスタートさせた高知での移住生活。

    ここでは、実際に高知に移住して感じた高知移住のメリットを5つご紹介します。

    メリット1.人と人の距離が近い

    移住してすぐに現地で仕事を始めたのですが、「人と人が近いなぁ」と感じました。

    例えば、会ったことのないAさんの話が仕事で出たとします。すると、その話を聞きつけた別の人が「Aさん? 以前一緒に仕事していたよ!」など、すぐに「知り合いの知り合い」まで近くなるのです。この現象は、どこへ行ってもだいたい起こりました。

    「この間、Bさんと久しぶりに会ったよ」という世間話からも、「あ、Bさんの奥さんと先週〇〇でばったり会ったよ~!」という家族ぐるみのような人間関係が、とても密な印象を受けました。

    高知では、「会ってみたい人がいれば、周りの人に声をかけていけば、その人の知り合いに出会うことができる」というのは一つの魅力だと思います。

    少し有名な方であっても、知り合いを辿っていけば、知り合ったり会うことができる可能性があるのは魅力的だと感じました。

    メリット2.農業や畜産業が盛ん

    高知に住むと、牧場のアルバイトや養鶏場のアルバイトなどが身近にあります。私は動物が大好きなので、少し養鶏場でのアルバイトをしてみたことがあるのですが、キツい作業ながらも、普段入ることのない養鶏場に立ち入って仕事をすることができたのは、一つの夢がかなった気持ちになりました。

    動物関係の仕事に就きたい方には、高知県はとてもおすすめな場所だと思います。

    畜産物も牛ですと「土佐あかうし」や「ジャージー牛乳(ジャージーという特別な牛を飼っている農家さんがいる)」、鶏ですと「土佐ジロー」「土佐はちきん地鶏」など、食材としてとても魅力的な畜産物を実際に育てている農家さんがいらっしゃいます。そういった場所で働くことも可能になるからです。(山の方に行けば養豚をやっている方もいます)

    ご縁あっていくつかの牧場や養鶏場さんを見学させていただくこともありましたが、どこも和気あいあいとしていました。仕事は大変かもしれませんが、動物が好きな方には非常に魅力的だと思います。

    ただし、トラクターなどの大きな車の運転ができないと、作業する際に少し大変かもしれません。あとは体力が必要な仕事ですので、このあたりに自信のある方はぜひチャレンジしてみてほしいです。

    メリット3.美味しい飲食店が多い

    恥ずかしい話ですが、私は高知に住んで2年間で、10キロ近く太りました(笑)
    こんなに食べ物の美味しい場所に住んだことがなくて、正直びっくりしたのですよね。

    名物のチキン南蛮や、地元密着型のステーキハウス、美味しいものしか出さない居酒屋、高知にしかない「ジャン麵」というピリ辛あんかけのラーメン屋さんなど、数えればきりがありません!「外食に行く」というだけで、心が弾んだ日々を思い出します。

    デザート系も、名物芋けんぴを使ったパフェのお店など充実しています。高知はカフェ文化も発達しているので、少し遠出をして美味しいカフェに行くというだけでも楽しかったです。

    個人的なイチオシは、四万十川の近くにある「津野町」という町のアンテナショップが運営している「満点の星」という道の駅のような場所です。ここの併設レストランが、季節ごとに変化する絶品の料理を出してくれます。

    高知県内でも限られた季節にしか食べることができない「ツガニ」というカニのクリームパスタは、何度も通うくらい美味しかったです。(おそらく「ツガニ」を知らない方の方が多いかと思いますが、本当に美味しいのです……!)

    気になった方は、ぜひ冬の時期に高知に行ってみてくださいね!

    メリット4.食材が安くて美味しい

    高知は野菜がとにかく安くて、美味しいです!
    地元の食材を取り扱う「とさのさと」というスーパーがありましたので、そこで季節ごとに旬の野菜を買って簡単に調理して食べていました。

    ナスもオクラもトマトも、これまで食べてきたどこの野菜よりも美味しかったです!特にフルーツトマトの甘さと、にんじんの甘さには驚きました。
    高知に住んで野菜のあまりの美味しさに、野菜だけのカレーを作って食べるようになったほどです。

    果物も柑橘系の種類が豊富で、高知にいなかったら知らなかったであろう「小夏」という初夏に食べる柑橘にハマりました。

    包丁でくるくると皮をむいて、カットして食べるのですが、みかんなどでは捨ててしまう「甘皮」が本当に甘いのです。この甘い甘皮といっしょにジューシィな果実を頬張ると、もうたまりません!

    高知といえば「文旦」が有名ですが、私の個人的なオススメは「小夏」です。隣の愛媛県からも柑橘が入ってくるので、甘みの強い「紅まどんな」や「せとか」といった、本州で買うと高価な柑橘も手に取って買うことができました。

    梨やブドウも東京にいたときには高くて買えませんでしたが、高知では割安で美味しいものを買うことができたのでよかったです。

    メリット5.スポーツを楽しむ人が多い

    実は高知県、スポーツの強豪校が多いんです。個人でも活躍している選手がとても多い!
    自然豊かで土地が広いからよく練習ができるのか、もしくは競技にかける熱量が高いのかわかりませんが、とにかくスポーツの強い学校も多く、スポーツ競技をされている方が身近に多くいます。

    競技まで行かなくても、スポーツを楽しんでいる人の多いこと! 
    普通にアルバイトをしているだけでも、スポーツをしている人のお話をよく聞きました。

    「体を動かすのが好き!」「スポーツの応援が好き!」という方には高知はおすすめです!お休みの日も退屈しないと思いますよ。

    移住してわかった高知移住のデメリット3選

    ここでは、移住して感じた高知移住のデメリットを3つご紹介します。

    デメリットというよりは、自分に「合うか合わないか」だと思いますが、一つの意見として参考にしてくださいね。

    デメリット1.車が無いと生活できない

    私は東京暮らしが長かったため、実はペーパードライバーでした。そのため、いざ車を持っても車でどこかに行くのが怖かったです。

    そのため私は、汽車(高知では電車のことを汽車といいます)を使って通勤していました。「車の方が便利だよ~」とお声がけしてもらうことが多かったのですが、私にとって車は「怖いもの」だったため、最後まで汽車を使って通勤しました。

    車の運転が得意な方には、まったく問題ないと思います!

    デメリット2.なんでも筒抜けになってしまう

    メリットの部分で、「人と人の距離が近い」と挙げましたが、高知では直接話していない内容も、誰かに話すとすぐに周りの人たちにまで話が触れ回ってしまいます。

    たとえば、「バイトを変えた」という話を誰か一人に話すと、次の週には周りの人みんなが知っている……ということもありました。

    普通に生活していれば、特に問題ないと思います。ただし何か問題を起こしてしまった場合、人の口に戸は立てられないので、ウワサ話が広まることは覚悟しておいた方がいいかもしれません。

    問題なく暮らしている人にとっては「うわさ話が多い」くらいのもので、そこまでデメリットではないかもしれないですね。

    デメリット3.都会へのアクセスがしづらい

    私は定期的に東京の両親や友達に会いに行っていたのですが、どうしても飛行機を使わないと東京に出られず、東京で行われるイベントなども何度も参加を諦めました。

    東京までのアクセスが、電車やバスでもう少し気軽にできるとよかったなと思います。

    これに付随することですが、映画、ライブなどのエンタメからは少し縁遠くなってしまうと思います。

    私は映画が好きなのですが、高知では上映される映画の種類が少なかったために、愛媛県までバスで行き、映画を観て帰ってくることもしばしば…。
    その際は交通費がもったいないので、一日で4本程度映画を観て帰ってきていました。

    好きなアーティストや推しがいる方は、気軽に会いに行けなくなるという覚悟をした方がいいかもしれません。
    オンラインでの「配信」などで充分楽しめる人は、デメリットにはならないと思います。

    高知移住に向いているのはどんな人?

    自然が好きで、アウトドアなレジャーが好きな人は、高知移住に向いていると思います。川遊びや登山、キャンプや釣りなどが好きな方には、まさに高知は天国のはず!

    また、人と接するのが好きな人にもおすすめです。地域にもよりますが、新しく来た人に対して基本的にウェルカムな雰囲気があるので、自分から溶け込んでいこうとするタイプの人は歓迎されます。

    あとは、お酒が飲める人の方が早くなじめるかもしれません(笑)
    私はお酒が飲めないので、馴染むまでに時間がかかってしまったように思います。

    やはり大事なのは、「高知でやりたいことがある」ということ。エンタメが少なかったり、刺激が少なかったりするので、やりたいことをしっかりと持って移住している人の方が長く残っている気がします。

    「畜産に関わってみたい」「家庭菜園を持ってみたい」など、なんでも良いので高知でやりたいことをしっかり持っている人が、高知移住に向いていると思います。

    高知県に移住を考えている方へ

    高知への移住を検討する際には、まず高知に知り合いや親戚がいないかを確認しましょう。知り合いがいるのであれば、その方の伝手で移住をするのが良いと思います。

    全く伝手がない場合は、「高知家で暮らす」などのウェブサイトから移住促進情報をチェックし、自分に合う移住の仕方を相談してみるのがおすすめです。

    相談がてら、何回か通っているうちにお気に入りの場所や、やってみたい仕事が見えてくるかもしれません。

    一度で決めてしまうのではなく、仕事の面、生活の面、住まいの面と様々な方向から移住について考えてみるのがおすすめです!

    参考:高知家で暮らす|高知県移住ポータルサイト

    最後に

    私は2年間の高知生活を経て、今は大阪に住んでいます。

    高知での移住生活を2年でリタイアした理由は、やはり私には車生活ができなかったことや、常に新しいエンタメに触れていたい気持ちが強かったためです。リタイアしてしまいましたが、高知に移住した経験はとても貴重でしたし、高知で過ごした2年間のおかげで新たな視点が持てるようになりました。

    「移住」と言っても、一生その土地に住まなければならないわけではありません。私のように賃貸の家に住めば、気軽に移住することができるのでおすすめです。

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