「便利な東京もいいけど、自然ゆたかな田舎でのんびり暮らしてみたい!」
「将来子育てするなら、密な東京よりも自然の中でのびのび育てたい」
「テレワークで全国どこでも働けるなら、青森の生活を体験してみたい」
実は、東京で生活する女性の間で地方移住への興味・関心が高まっています。
ですが、実際に都会を飛び出して知らない地方で、新しい生活をスタートさせるには勇気が必要。
そこで、青森県出身で18年間生活したのち上京した私が、青森と東京を比較したメリット・デメリットをお伝えします。
地方移住を検討されているかたや、青森の暮らしに興味があるかたは最後までご覧ください。
目次
東京と比べた、青森のメリット4選
まずは、東京と比べたときに感じた青森のメリットを4つ厳選してご紹介します。
1.山と海、ゆたかな自然を満喫できる
青森県は山と海が広がり、四季折々の美しい風景を堪能できます。
夏にはさわやかな汐風とあたたかな草木が芽吹く新緑、冬にはあたり一面、白く覆われた銀世界と、四季ごとに自然の美しさや儚さを味わうことができるのが魅力です。
また、青森県産の旬の食材を楽しめるという魅力もあります。
2.子育て環境が全国トップクラス
青森県内では待機児童数0人、0~5歳までの認定こども園の件数は全国1位の実績をもつ、小さなお子さんを育てる家族にピッタリな環境が揃っています。
また、小学1年生~3年生までの児童を対象とした学童保育の充実度も、全国平均を大きく上回っており、豊かな自然の中で安心して子育てに取り組むことができますよ。
3.四季のお祭りやイベントが楽しめる
青森県には伝統的なお祭りや季節のイベントが数多く存在します。
全国的に有名な青森ねぶた祭りや、日本3大桜のひとつで“日本1”とも名高い弘前さくらまつり。
冬にはゲレンデやウィンタースポーツなど、1年を通して四季折々のイベントを思う存分に満喫することができます。
また青森ねぶた祭りでは、祭りに参加できる体験も行っており、ねぶたを通じて地元の人たちとの交流や青森の伝統を感じてみてください。
4.人とのつながりや団結が強い青森県民
移住先での人間関係は気になるもの。「地元の人とうまくやっていけるかな」「コミュニティに馴染めるかな?」と不安になる方も多いと思います。
青森県民の特徴として小さなコミュニティが多く、人とのつながりや団結力が強い印象を受けました。
なかでも毎年やってくる厳しい冬は、住民同士が協力して乗り越えるため、東北で生活する人たちは団結力が固く、忍耐強いことで知られています。
一方で、シャイな性格から時間をかけて関係性を深める人たちも多いため、地域のコミュニティやイベントへ積極的に参加して交流を深めることがおすすめです。
東京に比べた、青森のデメリット3選
続いては、東京と比べて感じた青森のデメリットを3つご紹介します。
1.車を持たないと生活がしづらい
交通機関があまり発達していないため、一人一台の車を持つ人がほとんどです。
家族で一台を共有する家もありますが、職場やちょっとした買い物も徒歩で向かうには遠い距離にあることが大半のため、車の所有率は高い傾向にあります。
費用を抑えたい方は、中古車販売店や車のサブスクリプションを利用することもおすすめです。
2.仕事の選択肢が少ない
東京と比較すると仕事のバリエーションが少なく、地域によっては同じ種類の求人に偏る傾向があります。
例えば、観光業や農業に力を入れている地域の場合、それらに関連した仕事が多くなります。
後ほど詳しく紹介しますが「仕事へのこだわり」がある方は、事前に希望する求人の募集があるか確認することが大切です。
3.冬季に向けた準備が必要
毎年11月~2月ごろにかけて、凍てつくような寒さと記録的な雪が降る厳しい冬が到来します。
車のタイヤ交換や冬用チェーンの用意、雪かき道具の購入、ストーブやこたつの支度など冬を乗り越えるための備えが必要です。
また、水道管の凍結を防ぐため、寝る前は元栓を閉めるといった生活の工夫も重要になります。
青森県への移住者向け支援制度・給付金
近年、青森県では移住者向けの支援制度を強化しており、給付金や支援制度の種類が増えてきています。
また子育て世帯に対して、住居費を中期的にサポートする制度もあるため、継続して住みやすい環境が整っているのも特徴です。
あおもり移住支援金
東京都23区および埼玉県、千葉県、神奈川県に在住している人が対象。
青森県に移住した際に給付金を受け取ることができ、単身者は最大60万円、世帯では最大100万円の移住補助金が支給されます。
参考:東京圏から青森への移住・就業で、最大100万円を支給します!~あおもり移住支援事業~|青森県公式ホームページ
青森市移住支援金
東京23区内から青森市へ移住する人たちを対象とした支援制度で、「リモートワーク活動支援金」と併用することも可能です。
また東京23区外からの移住者も対象とした「新しい働き方移住支援金」など、青森市へ移住する幅広い層に対応した支援制度が用意されます。
青森県医療・福祉職子育て世帯移住支援金
18歳未満のお子さんと一緒に青森県へ移住した場合「子育て世帯移住支援金」を受けることができます。
支援内容は“医療・福祉職の資格を持つかた”と“医療・福祉職の資格を持たないかた”で分かれており、詳細は公式サイトから確認できます。
参考:青森県医療・福祉職子育て世帯移住支援金|青森県公式ホームページ
青森県での働き方
移住を決めたものの「地方には仕事が少ない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際の地方では人手不足に悩む会社も多く、仕事への強いこだわりがなければ「働けなくて困る」状況にはなりづらいです。
ここでは具体的な仕事の探し方や、求人情報を紹介します。
地域・職種ごとの求人状況
職種別でみると「医療・福祉系」が安定的に多く、最近では「小売業・サービス業」も増加傾向です。
また、産業が盛んな地域では「漁業・農業」の求人が目立ち、青森市内は「一般事務・営業職」の求人もあります。
市町村別でみると、約4割の求人が青森市で募集されているため、幅広く仕事を探したい方やストレスなく通勤したい方は、青森市から近いエリアがおすすめです。
地域によっては希望する求人が見つからないケースもあるので、事前に求人情報を確認しておきましょう。
アルバイト時給の差
東京と比較すると時給は低めに設定されていて、現在の平均時給は893円です。
青森県は全体的に家賃、物価が安いため東京に比べて出費を抑えることができます。
しかし、仕事によっては収入が減る可能性もあるため、移住前に必要な生活資金を把握しておくことが大切です。
求人の探し方
青森県が運営するポータルサイト「あおもり暮らし」は、移住を希望する方に向けた地域の求人情報や支援制度などが数多く掲載されており、青森移住に向けた具体的な情報を集めることができます。
また、東京都の有楽町駅には相談窓口があるため、より詳しい相談が可能です。
まとめ:こんな方に青森移住はおすすめ!
いかがでしたでしょうか、今回は青森県での移住生活について詳しく紹介しました。
青森移住は東京と違った穏やかな自然の中で、のどかで落ち着いた生活を送ることができます。
- 山と海の両方をたのしめる豊かな自然環境
- 移住者向けの給付金や子育て世代への支援充実
- 四季折々の豊富なお祭りやイベント
- 地域コミュニティのつながりの強さ
青森県への移住はさまざまな魅力があり【充実した第2の人生を、伝統ある街と自然のなかで送りたい】方にはピッタリの場所です。
まずは、青森県を観光で訪れてみてはいかがでしょうか?