「大阪のコールセンターで働きたいけど、たくさんありすぎて選べない」
「そもそもコールセンターって稼げるの?」
「きついって噂が多いけど本当?」
など、働きたい気持ちはあっても、実際行動に移せないでいる方も多いのではないでしょうか。
実際どの求人サイトを見ても同じようなことばかり書かれているので、どれを信じていいかわかりませんよね。
そんな方におすすめしたいのは、「口コミ」を参考にして選ぶことです。
なぜなら、実際コールセンターを経験した人の口コミは、派遣会社とのしがらみや損得勘定がなく本音が語られているから。
この記事では、実際に大阪のコールセンターで働いたことがある方のリアルな声を集め、業界15年のプロが「絶対失敗しないコールセンター選びのポイント」について解説しています。
それでは、早速ご紹介していきましょう。
- 某大手コールセンターにアルバイトとして未経験で入社
- 2年後契約社員となりリーダーに昇格
- さらに5年後、SV(スーパーバイザー)に任命されオペレータ指導にあたる
- 地区のエリアマネージャーに昇格し、採用や新規プロジェクトの立ち上げに関わる
目次
大阪のコールセンター経験者の口コミと求人の選び方
今回は20代~40代の方を中心に、「実際にそのコールセンター会社で働いてみた感想」や「初心者はどうやってコールセンターを選べば良いと思うか」について調査しました。
ケース1:20代女性 アルバイト
勤務地:心斎橋
勤続年数:2年
満足度:★★★★☆
また対応に困った時には、先輩のオペレーターの方々が適切に対処してくれるフォロー体制が整っていたところも、安心感がありました。
オペレーターの仕事は初めてで不安もあったのですが、それを補ってくれる体制がしっかり整っている会社だったので、とても恵まれた環境だったと思います。
大変だと思った点は、繁忙期にはなかなか希望通り休みが取りにくく、連勤が重なって疲労が溜まってしまいがちだったことです。
逆に閑散期には、思っていたほどシフトに入れずに、お金が稼げないという状況になってしまったこともありました。
<初心者へのアドバイス>
研修体制が万全に整っている会社を選んだ方が、安心して業務に臨めると思います。
また、休日や休暇の取りやすさにも目を向けると、長期的に働きやすいのではないでしょうか。
監修者コメント
この方は、とても良いコールセンターに出会ったようですね!
勤続年数が2年というのも、働きやすかったというなによりの証拠でしょう。
さて、「フォロー体制の良し悪しは入社前にどうやって見分けるの?」って思いませんか。
正直なところ、実際に勤務してみないとわからないことも多いですが、同じ派遣会社の方と仲良くなっておくと「〇〇は止めておいたほうがいいよ」や「あそこはラクだよ」などの情報が得られるかもしれません。
また、もう一つの感想にある「繁忙期にはなかなか希望通り休みが取りにくい」。
この点に関しては、運営側から言わせると「申し訳ない」の一言です。
例えば、通販のコールセンターはテレビCMが流れた後や、カタログを配布した時期に電話が集中しますが、時期が過ぎると一気に電話が鳴らないなど、繁閑の差が激しいという特徴があるため、「この日、出勤してもらえませんか?」などとお願いすることもしばしば。
ただし、「繁閑の差」は受電(電話を受ける仕事)にはつきものなので、架電(電話を架ける仕事)のほうが、比較的自由に休日や休暇がとれるはずですよ。
ケース2:40代男性 派遣
勤務地:大阪市住之江区
勤務日数:半年
満足度:★★★★★
しかし、コールセンターには大勢の人がいて、にぎやかな雰囲気です。
体力仕事もありませんし、ラクと言えばラクですね。
上司はあまりハートフルな感じはしませんでしたが、たくさんの方と話すことでコミュニケーションスキルが向上したのが良かったと思いました。
また、お客様の問題を解決することで問題解決能力も身についたと思います。
コールセンター会社で働いたことは、貴重な経験になりました。
いまいちだった点は、クレームを何度も聞くと憂鬱な気分になることです。
<初心者へのアドバイス>
コールセンターの雰囲気や仕事内容、研修制度やサポート体制などを聞いてみて、自分に合っていると感じたら、積極的に応募してみましょう。
初心者でもチャレンジしやすい仕事なのでオススメです。
監修者コメント
「たくさんの方と話すことで、コミュニケーションスキルが向上した」
素晴らしい!コールセンターを経験した方の多くが、同じ感想を持っています。
実は、私もその一人です。
人に話しかけられても下を向いてしまうほどの引っ込み思案だった私が、15年もコールセンターの仕事を続けていられるのは、「人と話すことが怖くなくなったから」。
ちなみに「上司はあまりハートフルな感じがしなかった」と言っていますが、コールセンターにも当然いろいろなタイプの人がいます。
でも、そんなことは気にしない、気にしない!
この方のように多少上司が気に食わなくても、真面目に仕事をすることで「コミュニケーションスキル」という一生もののスキルが身につくのです。
「自分のため!」と思って、やったもん勝ちですよ。
「体力仕事じゃないのでラク」というのも事実ですが、電話が鳴らない時は眠くなるので要注意です!
次にご紹介する方は、職場環境についてあまり良いイメージを持たなかったケースです。
ケース3:30代男性 派遣
勤務地:大阪市中央区
勤続年数:半年
満足度:★☆☆☆☆
体力はそこまで必要な仕事ではなく、時給もよく、休憩時間も多かったのでとてもよかったです。
ただ、職場が若い女性ばかりでとてもうるさかったり、自分が周囲より年上で男だったこともあり、変な目で見られたり、仕事に差し支えが出るようなことが起きたりと、仕事がしにくかったです。
職場の環境などがとても悪かったので、全体的な感想としてはいまいちでした。
若い女性の方で、たくさんの人と仲良くできる方にはよいと思いますが、男性の方には少し我慢がいる仕事なのかなと思います。
私は結局、半年で辞めてしまいました。
<初心者へのアドバイス>
男女の比率や年齢層などを聞いて、しっかり選ぶとよいと思います。
監修者コメント
「時給もよく、休憩時間も多かったのでとてもよかった」と言っているのに、半年で辞めることになってしまったのは残念でしたね。
コールセンターは、圧倒的に「女性が多い」職場です。
ただし、年々男性が増えているのも事実で、特に24時間営業のコールセンターでの夜勤帯などは、男性スタッフを多く採用しています。
女性の私が言うのもおかしな話ですが、女性が集まるとすぐに人のうわさ話で盛り上がるので、ある程度男性がいてくれたほうが良いというのが私の考えです。
気になるのは、この男性と女性のやりとりを見ていた管理者たちが、どのようなフォローをしたのかということ。
トラブルがあったときの対応の仕方でコールセンターの良し悪しがわかるので、しっかりと見届けてください。
ちなみに男女の比率や年齢層などは応募の段階でわかるので、質問するのは全く問題ありません。
次に紹介するのは、みなさん気になっているであろう「クレーム関連」の口コミです。
ケース4:20代前半女性 アルバイト
勤務地:大阪市中央区
勤続年数:3ヵ月
満足度:★★★☆☆
しかしベテランさんが対応し、徐々に納得していきヒートダウンすると、急に良い人になることも…。
最初は怒っていたのに、電話を切る頃には笑って終了させる方もいて不思議でした。
コールセンターの雰囲気は、思っていたよりもギスギスしていることもなく、皆さんクレームに対応していてもイライラせずに仕事と割り切っていました。
実際に働いてみて、「割り切れる人しか続かない仕事内容だな」と感じましたね。
<初心者へのアドバイス>
実際に働いたことがある人の口コミを見て判断するべきだと思います。
監修者コメント
コールセンターの仕事をしていると、日本全国の方とお話をします。
大阪の方は言葉のイントネーションで「関西の方だな」とすぐにわかりますが、基本的に明るくてノリが良い方が多いので個人的には大好きです。
クレームもネチネチしていないといいますか、言いたいだけ言って収めてくださる方が多い気がします。
それに、この方もお気づきの通り「クレームも仕事と割り切る」ことが出来れば、それほど怖いものではありません。
また、スタッフがクレーム対応で困っているときに「管理者がどのようにフォローしてくれたか」を見ておくのも、長く続けられるかどうかの見極めになりますよ。
さて、最後に「官公庁関連」のコールセンター経験のある方の口コミを紹介しましょう。
ケース5:30代男性 派遣
勤務地:大阪市中央区
勤続年数:半年
満足度:★★★★☆
具体的には、特例貸付金の借受人の中で償還対象者へのヒアリングシートに基づく生活状況、返済状況の確認や返金・請求の対応や案内、通知物に関する問い合わせ対応などです。
時給で1500円も貰うことができたので他の業種で派遣社員で働くよりも日中の時給がとても良く、毎日8時間は働くので、毎月20万円以上の給料になっていたので働いて良かったなと感じています。
クレーマーのような電話はありませんでしたが、お年寄りからの電話が多く、こちらが丁寧に話しても理解できずに何度も説明しないといけないことも多々ありました。
テレオペの仕事はストレスが半端なくかかるのが、いまいちな点です。
<初心者へのアドバイス>
どこの会社で働いても、コールセンターの仕事はストレスが半端ないです。
自分は官公庁の仕事に就くことができたので、ある程度の時給をもらえていますが、驚くほど時給が安い会社もあるので、なるべく時給が高い会社を選ぶようにしたらいいと思います。
監修者コメント
まず、派遣社員で「毎月20万円以上」ってすごくないですか?
仕事内容を見る限り、ある程度専門知識が必要だと思うので時給も高めなのでしょう。
ただし、この方も「クレーマーのような電話はなかった」と言っているように、官公庁関連のコールセンターは比較的クレームが少ないのが特徴。
なぜなら、通販の注文のように「ゴネればなんとかなる」という人が少ないからです。
一方で最近、スタッフの多くが頭を抱えているのが「お年寄りからの電話」。
耳が遠い、同じことを何度も繰り返す、言葉が通じない、話しが長いなど、実はクレーム処理より大変だったりします。
「目の前にいるのが自分のおばあちゃん」だと思って、噛み砕いて説明してあげるのが腕の見せ所ですよ。
クレームの少ないコールセンターの選び方
さて、皆さんすでにお気づきかと思いますが、コールセンターの仕事に「クレーム」はつきものです。
ただし、ケース4の方も言っていたように、ほとんどが「ヒートダウンすると、急に良い人になって笑って電話を終了させる」ケースがほとんど。
それでも解決しない場合は管理者の出番なので、それほど気構えることはありませんが、できれば少ない方がいいと思うのは当然でしょう。
ここからは、クレームが比較的少ない案件の選び方をご紹介します。
インバウンドよりアウトバウンドの仕事を選ぶ
インバウンド(受信)は電話を受ける仕事、アウトバウンド(発信)は電話をかける仕事ですが、クレームが少ないのは圧倒的にアウトバウンドの仕事です。
なぜなら、万が一「勝手にかけてきて!」と叱られたとしても、「失礼しました…どうぞお切りください」と言って切電することができるので、延々と怒鳴られ続けるということは滅多にありません。
一方、今どきのインバウンドの仕事は、通販の受注やレンタカーの予約、生命保険加入者からの問合せなどです。
「悩みを解決したい」「納得してから注文したい」という要求に対して的確に答えられなかったり、「わかりかねます…」なんて言われると「何でわからないのよ!」となるのは想像できますよね。
ちなみにアウトバウンドのほうが時給も高めなので、多少苦労があったとしても「稼ぐぞ!」と思えば、ケース5の方のように20万円以上も夢ではありません。
公的機関関連の仕事を選ぶ
求人募集の中には、官公庁や各自治体の仕事を請け負う案件もしばしば見られます。
最近多い「コロナワクチン接種予約」や、私の経験だと交通系電子マネー(PASUMO・Suikaなど)の問い合わせ窓口です。
「公的機関なら逆に苦情が多いんじゃないの?」と思われがちですが、公的機関などは「出来ないものはできない」というスタンスなので応対もシンプル。
通販の受付などと違い、「相手が非常に怒っているから」という理由で答える内容や対応を変えたりしないので、コールセンター業務の中では比較的ラクな仕事と言えるでしょう。
客層の良さそうな案件を選ぶ
最後に、少々マニアックな選び方を一つ。
「客層の良さそうな案件を選ぶ」のも一つの方法です。
例えば、同じ通販の受注であっても、テレビCMなどで激安価格で紹介している会社と、値段の高い商品を取り扱っている会社とでは、クレームの頻度も異なります。
「値段が高いほうがクレームが多いのでは?」と思った方もいるでしょう。
いいえ、その反対です。
あくまでも個人的な印象ですが、テレビCM経由のほうが年代的にも職業的にもさまざな客層の方がいらっしゃるので、衝動買いをしたり感情的に話す方が多いような気がします。
一方、値段が高い商品の購入者は、比較的生活水準の高い人が多いのか、懐の広さからか無理難題を言う方が少ないように感じます。
お叱りを承知で言うなら「お金を持っている方のほうが、心にゆとりがあってイライラしない」ということですね。
もし、事前にクライアント名などの情報が分かれば参考にしてください。
最後に
今回は、大阪コールセンター経験者の口コミと比較的クレームの少ない求人の選び方について解説しました。
大阪の人は、基本的に人懐っこくてコミュニケーション能力も高く、「初対面の人同士でも親しい友達のように打ち解ける」という方が多いといいます。
まさに、コールセンター向きじゃないですか!
万が一、自分が「せっかち」や「気が短い」と感じる人は、「まずは黙って相手の話を聞く」「決して相手の話にかぶせない」といったことに注意すれば、きっと稼げるオペレーターさんになれますよ。