大阪は、人口800万人を超える西日本の中心的な都市です。昔は「天下の台所」と呼ばれ、全国各地からさまざまな食が集まってきました。豊富な食が揃ってるので、食い倒れの街とも呼ばれています。
そんな大阪に移住を検討する場合、どのような所がおすすめなのでしょうか。今回は、大阪への移住を検討している方に向けて、おすすめのエリアとメリット・デメリットを紹介していきます。大阪の特徴や、移住を検討する際のポイントなどもまとめているので、参考にしてください。
大阪の特徴
大阪は西日本の中心的な都市で、都会と自然の雰囲気を味わえる日本でも魅力的な街です。人口は800万人以上で、多くの年齢層の方から親しまれています。
古くから貿易の拠点となっており、今も変わらず拠点となっています。また、流通網が整っているので日本全国や海外からの観光客も多いです。
都市部には高層ビル、農村部では農業や漁業が盛んに行われています。他にも、伝統工芸品や歌舞伎、能といった「伝統芸能」も有名で、多くの方から親しまれています。
大阪は平均気温17℃前後で、比較的雨が少ないです。関東と比べて台風も少ないので、天候が安定していて過ごしやすいという特徴もあります。
しかし、そんな大阪も良い面ばかりではありません。エリアによっては治安の悪いエリアがあるのも事実です。多くの方から人気の大阪ですが、良い面だけではないということも覚えておきましょう。
大阪へ移住するならここ!メリットデメリットも紹介
大阪へ移住するならおすすめのエリアを5つまとめましたので、移住を検討している方は参考にしてみてください。
大阪市
引用:https://www.city.osaka.lg.jp/
大阪市は静かに暮らすというよりも、新しい物や刺激を求める若者向けの街です。大阪市に移住するメリットやデメリットは以下のようなものがあります。
メリット | デメリット |
交通の便が良い | 家賃が高い |
なにわ文化 | 雰囲気が合わない人もいる |
観光資源が豊富 | 治安が悪い |
大阪市は大阪の県庁所在地です。大阪の中心ということもあって、交通網が整備されているので移動には苦労しません。中でも電車の交通網がしっかりしているので、車を持っていなくても生活することができます。
大阪には「なにわ文化」という独特の文化が存在します。なにわ文化とは、大阪ならではのユーモアな人柄であったり、お笑いが大好きな雰囲気の大阪人のことなどを言います。そのような「なにわ文化」溢れる人がたくさんいるのが大阪市です。吉本新喜劇や大阪城、ユニバーサルスタジオジャパンなど、観光資源も豊富にあるので楽しく生活することができます。
一方で、人気の街ということもあり家賃が高いというデメリットもあります。
また、なにわ文化といったような街の雰囲気が合わない人もいるかもしれません。多くの人が住んでおり、観光客も多いので治安はそこまで良くないということも覚えておきましょう。
豊中市
引用:https://www.city.toyonaka.osaka.jp/
豊中市は大阪市と隣接している市で、移住先として多くの人から人気の街です。豊中市に移住するメリットやデメリットは、以下のようなことがあります。
メリット | デメリット |
都市部へアクセスしやすい | 家賃が高い |
自然が豊富 | 騒音(空港が近くにある) |
子育てに向いている | 中心地から離れると駅が遠くなる |
豊中市は、近隣に大阪市があるため都市部へのアクセスがしやすいです。大阪梅田駅までは3駅で行くことができます。駅周辺には商業施設が多くあるので、食料品などの買い物も便利です。
駅から離れると閑静な住宅街が立ち並んでおり、子育て世帯が多く住んでいます。公園や自然が多くあるため、落ち着いて生活しやすい環境が整っています。
一方で、エリアによっては非常に人気が高く、大阪市よりも家賃が高いエリアもあります。駅近など人気エリアの物件は住みやすい環境にありますが、家賃も高めなので覚えておきましょう。
駅から遠いエリアであれば家賃が安くなりますが、駅までの距離が遠くなり移動時間がかかるのでデメリットでもあります。豊中市は住みやすく人気の高いエリアですが、住む場所によっては電車などの主要な交通機関を利用しずらい場所もあるので注意しましょう。
また、豊中市には大阪国際空港があるので、空港に近いエリアは騒音の被害も考えられます。交通の便が良く住みやすいという利点の一方で、空港との距離が近いという点もあるので覚えておきましょう。
吹田市
引用:https://www.city.suita.osaka.jp/
吹田市は1960年代に新興住宅地の開発が盛んに行われたため、ベッドタウンとしても有名なエリアです。吹田市に移住するメリットやデメリットは以下のようなものがあります。
メリット | デメリット |
子育てに向いている | 夜になると人通りが少ない |
公園・自然が多い | 坂道が多い |
交通の便が良い | 観光施設が少ない |
吹田市は1960年代、大阪万博の開催に伴い新興住宅地の開発にも力を入れていました。そのため、今でも当時建てられた新興住宅地が残っており、多くの人が住んでいます。特に団地が多く、子育て世帯も多いです。公園や自然にも囲まれているので、子育て向けの街として人気です。
大阪市などの都市部へのアクセスも良好なので、ビジネスマンのベッドタウンとしても注目を集めています。
子育て世帯やシニアが多いということもあって、夜になると人通りが少なくなり少々寂しい雰囲気に感じるかもしれません。吹田市は、1960年代の開発で新しく建てられた建物が多い街です。そのため、新興住宅地近くの道路は坂道が多いという特徴もあります。自転車で移動する場合は大変かもあるかもしれません。
住宅地としての開発が盛んに行われていたので、観光施設が少ないという点もデメリットです。とはいえ住みやすさは大阪の中でも上位なので、いろいろな世帯の方々が住んでおり人気の高い街となっています。
島本町
引用:https://www.town.shimamoto.lg.jp/
島本町は大阪と京都との県境に位置する町です。大阪と京都のベッドタウンとしても人気となっており、ファミリー層やビジネスマンなど数多くの世帯が暮らしています。
島本町のメリット、デメリットは以下のようなことが挙げられます。
メリット | デメリット |
大阪・京都の県境 | 郊外は車が必要 |
自然が豊か | スーパーが少ない |
治安が良い | 病院が少ない |
島本町の良い所は、大阪と京都の県境に位置しているためどちらにも移動しやすいという点です。電車を使えば、大阪市まで最短約30分、京都までは約20分ほどで行くことができます。このようなアクセスの良さから、大阪と京都のベッドタウンとしても有名です。
他にも、島本町は山が近い距離にあるため、自然が豊かで落ち着いた暮らしをすることができます。なにわ文化で賑わいのある大阪市とは違い、静かな雰囲気で治安が良いのも特徴です。
しかし、中心地から離れると車が無いと不便なので、そういった点はデメリットです。
他にもスーパーや病院の数が他の街よりも少ないという点もデメリットとして挙げられます。島本町への移住は、老後のことを考えると不安要素もあるかもしれませんが、落ち着いて生活するにはぴったりの場所です。
堺市
引用:https://www.city.sakai.lg.jp/
堺市は、大阪市に次いで人口が多い街です。スーパーやショッピングモールなどが多く、生活用品なども揃えやすく若い世代にも人気の街となっています。
そんな堺市に移住するメリットとデメリットは以下のようなものです。
メリット | デメリット |
ショッピングモールが多い | 車のトラブルが多い |
治安が良い | 車が必要 |
伝統的な観光スポット(古墳) | 夜になると街灯が少ないエリアがある |
堺市は大阪市に次いで2番目に栄えている街といって良いでしょう。商店街やショッピングモールは多く、生活用品や食料品を揃えやすいという利点があります。特に駅前にはお店も集中しているので、一箇所で用事を済ませることができます。
郊外に行けば子育て世帯向けの閑静な住宅街が広がっているため、子育てもしやすく治安も良いです。そして、堺市は古墳があることで有名で、中でも仁徳天皇陵古墳が日本最大の古墳として知られています。
そんな歴史が深い堺市ですが、時代の流れと共に物流の拠点としての役割も果たすようになりました。臨海部ではフェリーで輸送された荷物が搬入されて、トラックに乗せ換え次の目的地に向けて運ばれます。そのような背景から、車のトラブルも多いことも覚えておきましょう。
交通量が多いため事故も多いというデメリットもあります。また、堺市で生活するには車がないと不便です。そのような事情もあって、堺市では交通事故も多い傾向にあります。
また、郊外では街灯が少ないエリアが一部あるので、夜は気を付けて行動する必要があります。街灯が少ないエリアは一部なので、そこまで心配する必要はありませんが移住を検討する際はそう言った点も注意しておきましょう。
大阪へ移住を検討するときの注意点
大阪へ移住を検討している際、以下の2つには注意しておきましょう。
保育園の数が少ない
大阪へ移住を検討している場合、保育園の数が少ないということを覚えておきましょう。「待機児童」という言葉があるように、保育園に入園できない子供が少なからずいます。
将来子どもができて、保育園に預けたいのに預けられないということにならないように、移住前にどのエリアに住みたいのかをしっかり選んでおく必要があります。
治安が悪い地域がある
治安が悪い地域があることも踏まえて移住先を検討する必要があります。
大阪は「なにわ文化」と呼ばれる面白い人、ユーモア溢れる人が多いことで有名ですが、皆がみんなそうとも限らないということを理解しておく必要があります。
大阪は全国的に見ると刑犯罪の発生率が高いので、事件に巻き込まれないように注意しましょう。
まとめ
日本でも中心的な大都市である大阪府は、移住先としても人気の都市です。特に若い世代からの人気が高く、大阪へ移住することをあこがれる方も多いのではないでしょうか。
今回は5つの街を紹介してきましたが、そのほかにも魅力がある街はたくさんあります。
大阪はなにわ文化溢れる方々でいっぱいですので、きっと移住後は楽しい生活が待っているに違いありません。移住前の注意点も参考にしながら、楽しい大阪での移住生活を送れるように応援しています。