「退職後は田舎でのんびり暮らしたい」
「落ち着いた所へ移住して孫たちと一緒にゆっくりしたい」
会社勤めをしながらの現役生活に区切りがついたら、落ち着いた所で暮らしたいと思いませんか?
シニア移住が近年注目を集めており、シニアの方が暮らしやすい街作りに力を入れる自治体も増えてきました。シニアの方々が思い浮かべる理想の暮らしを送るためには、気を付けたいポイントもいくつかあります。
「交通機関は整っているだろうか?」
「移住後の生活が心配…。」
などのように、移住前に確認しておきたいポイントについてもまとめてあります。
また、シニア移住におすすめの街も紹介しているので、最後まで読んで参考にしてみてください。
目次
シニア移住で気を付けたいポイント
シニア移住で気を付けたいポイントをまとめました。移住前にしっかりと確認しておきましょう。
交通機関の充実
シニア世代にとって交通機関の充実度は非常に重要です。運転のベテランでもあるシニア世代ですが、交通事故を起こす前に「免許の返納」を希望される方もいますよね。返納すれば車を運転することはできません。
そのため、公共の交通機関を利用することが増えてきます。電車やバス、タクシーなどの公共交通機関が発達している街であれば、シニアの方でも不便なく暮らすことができます。
田舎へ移住を検討している場合は特に注意が必要です。一見、電車やバスなどの公共交通機関が発達しているように見えても目的地付近まで行かずに、行くのが不便だったりするのでしっかりと確認しておきましょう。
医療機関の充実
シニアの方にとって健康な暮らしを送るためには、医療機関の充実が重要です。誰しも年齢を重ねると共に健康に問題が出てくるのは自然のことなので、医療機関が近くにまとまっていると安心して暮らすことができます。
自分が大きな病気を患ってしまった場合、住んでいる地域で満足する治療が受けられなかった場合どうでしょう。隣町の病院まで通うのもきっと大変なはずです。
他にも、通院している診療所が数カ所あり、全て違う場所に点在しているよりもまとまっている方が通いやすいのではないでしょうか。
このように、医療機関の充実は移住前に確認しておきたいポイントの1つになります。
家からスーパーまでの距離
免許を返納し、車での移動ができない可能性もあるので、食料品を購入するスーパーまでの距離も確認しておきましょう。
スーパーは食料品の他にも、食器用洗剤やトイレットペーパーなどのような日用品も販売しているので、一度に必要なものを揃えられます。
そのため、購入後は大量の荷物を家まで持ち帰らなければいけません。家から近い距離にスーパーがあれば、車が無くてもそこまで大変ではありませんが、遠い場合は非常に大変です。
バスや電車などの公共交通機関を利用しながら荷物を運ぶとなると、人ごみにまぎれて重い荷物を運ぶことになるのでとても苦労します。スーパーの距離感もしっかりと確認しておきましょう。
雪が降る地域なのか
雪が降る地域の場合は除雪をする必要があります。除雪はかなりの重労働なので、シニアの方にとっては負担が大きく大変です。特に日本海側や東北地方、北海道などは雪が降りやすいので注意しましょう。
車の運転にも細心の注意が必要です。まだ免許を返納していないシニアの方であれば、当然車で移動すると思います。その場合、雪道の運転は危険がたくさん潜んでいるため注意してください。具体的には「スリップ」や「スタック」などです。
雪が降る地域では路面状況が急激に変化します。凍結によるスリップや、吹き溜まりへ突っ込んでスタックを起こすこともあるので注意してください。
治安は良いのか
シニアの方が移住を検討するうえで、その街の「治安」は非常に重要です。
犯罪が多く起こるような街では、いくら施設が充実して住みやすそうでも安心して住むことはできないでしょう。お年寄りが犯罪に巻き込まれるケースも珍しくないので、その街の治安はしっかりと調べておく必要があります。
既にその地域に住んでいる人の口コミが一番わかりやすく参考になるので、移住を検討している地域の口コミなどを調べてみると良いかもしれません。
他にも、警察が取りまとめしている犯罪件数なども参考になるのでチェックしてみてください。
シニア移住にやさしい街 ~都市近郊3選~
都市部でシニア移住にやさしい街はどこなのでしょうか。シニアに評判の良い街を3つに絞ってご紹介していきます。
1. 鎌倉市(神奈川県)
引用:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/
神奈川県にある鎌倉市は、シニアの方にとってやさしい街です。鎌倉に住んでいる人の民度は割と高いので治安が良く、暮らしやすい街となっています。
また、観光地ということもあり個性的なお店がたくさんあるので週末のお出かけも楽しいです。
鎌倉の主要駅の1つでもある大船駅周辺では、スーパーや商店街などが多く生活に必要な日用品などを揃えることができます。
他にも医療機関も整っているので万が一体調を崩しても診察してもらうことができます。
交通機関も発達しているので、車が無いシニアの方でも安心して暮らすことができます。
2. 武蔵野市吉祥寺(東京都)
吉祥寺はシニアの方以外からも根強い人気を集めている地域です。都市部から少し離れている割には利便性も良く、病院や自然環境なども豊富に揃っているため、シニアの方にもおすすめの街です。
駅前には大型スーパーや商業施設が多くあるので、日用品や食料品などの買い物に困りません。
また、電車はJR中央線、総武線、京王井の頭線などの3路線が走っており、都市部へも苦労することなくアクセスすることができます。
都市部へ買い物に出かけた際も、荷物を持ち運ぶ手間がかかりにくいという点もおすすめポイントです。
3. 八王子市(東京都)
引用:https://www.city.hachioji.tokyo.jp/
八王子は子育て世帯が多く暮らしていることで有名な場所です。それだけ生活がしやすく、落ち着いて暮らすことができます。駅前には交番があり、繁華街などもありますが比較的治安も良いです。
スーパーや商業施設も充実しているので、買い物に困ることは少ないでしょう。子供たちが多いので子供向けのアミューズメント施設もあります。そのため、子供たちの声や騒ぐ物音などは気になることがあるかもしれません。
自然も身近に感じることができ、都会的な雰囲気も感じることができるので、シニアの方にとってはやさしい街となっています。
シニア移住にやさしい街 ~地方3選~
地方でシニアが住みやすいと評判の街を3つまとめてみました。
1. 豊後高田市(大分県)
引用:https://www.city.bungotakada.oita.jp/
大分県にある豊後高田市は、シニアの方が住みやすい街の1つです。「シニア世代が住みたい田舎ランキング」で1位を獲得した実績があり、多くのシニアの方が生活しています。
玉津地区では高齢者が住みやすい地域作りに取り組んでおり、「玉津プラチナ通り」という商店街が立ち並んでいるエリアもあります。シニアの方々のニーズに合った商品が、多く取り揃えられているのでとても便利です。
海や山や川といった自然を感じながら生活することもできるので、落ち着いて暮らすことができます。
2. 佐久市(長野県)
引用:https://www.city.saku.nagano.jp/
長野県は日本でも有数の長寿県として知られています。そんな長野県の佐久市は、医療施設が充実しているため安心して生活することができます。人口に対する医療従事者が多く、充実した医療サービスを受けることができます。
また、都市部へのアクセスも良く、車や電車で90分ほどの時間で東京都へ行くことができます。
スーパーや商業施設などの施設も充実しているため、シニアの方でも不自由なく生活することができます。
また、「信州そば」や「川魚料理」などの美味しい食べ物も豊富にあるので、楽しみながら暮らすこともできますよ。
3. 沼田町(北海道)
引用:https://www.town.numata.hokkaido.jp/
沼田町は北海道にある人口3,000人ほどの小さな町です。人口に占めるシニア世代の方が多く、シニアの方が住みやすい町作りに取り組んでいます。
「歩いて暮らす」をコンセプトに、半径500m以内に施設を充実させることで、医療機関やスーパー、商業施設などがまとまって立ち並んでいます。
シニアの方にとって問題の1つとなっている「移動の不便さ」が少なくて済むので、車に頼らない暮らしやすい街となっています。
また、利用料無料の「トレーニングルーム」があったり、管理栄養士や健康運動指導士などによる「個別相談会」なども開催されているので、シニアの方が安心して生活できる町です。
まとめ
シニア世代にとって「移住」とは、第二の人生を幸せに送るために大切な行事です。移住先を選ぶことは簡単ではありませんが、気を付けたいポイントを押さえて選べばきっと満足した生活が送れるはずです。
都市近郊と地方で移住先におすすめの場所を紹介してきましたが、他にも魅力的な場所はたくさんあります。
今回の記事では書ききれないので、当記事を参考にしながら自分に合った移住先が見つかることを願っております。