愛知県は東京と大阪の間に位置しており、東海道新幹線やリニア開業も控えているので、移住には魅力的な県です。ただ、愛知県には54市町村があるので、どこがいいかと迷う人も多いのではないでしょうか?
東京23区に住んでいる人や、働いている人が愛知県に移住すると、支援金が出る市町村もあるので、できれば金銭的に補助もありつつ、住みやすい市町村がいいですよね。
この記事では愛知県を移住先として選ぶ時の3つのポイントと、おすすめの10の市町村をランキングにしてみました。ぜひ参考にしてみてください。
目次
愛知県への移住を考える方へ、市町村選びに大事な3つのポイント
1. 地方創生UIJターン移住支援金の対象地域か?
移住には子育てや自然環境、利便性なども大事ですが、お金も見逃せません。
日本には地方創生UIJターン移住支援金という制度があります。これは一定の条件下で東京23区在住や通勤をしている人が、地方(愛知県を含む)に移住すると、支援金をもらえる制度です。
単身者なら60万円、世帯なら100万円の金額が支払われます。さらに子育て世帯は最大100万円加算される制度です。
転入後3ヶ月以上1年以内が申請の対象になります。東京に通勤したり住んでいる方は、愛知県に移住するならもらわないと損なので、対象市町村を選ぶのが大事です。
愛知県の対象市町村は以下の通りです。
(2023年4月1日現在)
名古屋市や豊田市などの大きな市町村も入っているので、受給条件に該当する方は考慮してみてください。
当ランキングは全て地方創生UIJターン移住支援金が出る愛知県の市町村を選んでいます。
2. 徒歩、自転車、公共交通機関で生活できる市町村か?
移住において、東京や大阪などの都心から移る人も多いのではないでしょうか?
愛知県はトヨタ自動車のお膝元なので、日本でもトップクラスの車社会です。愛知県民は一家に車一台どころか、一人一台持っているのが普通だと言えます。
ただ、移住希望の人が愛知県に引っ越して、車も購入するのは金銭的にも大変です。だからこそ、移住先の市町村が徒歩、自転車、公共交通機関で生活できるのは大事なポイントです。
安心できることに愛知県内は公共交通網が発達しています。住む市町村を選べば、車がなくても十分生活できます。長い目で見れば車が必要になるかもしれません。しかし、移住当初は徒歩や自転車、公共交通機関で生活できる市町村をランキング上位に選んでみました。
3. 子育てをしやすい市町村か?
移住は自分の過ごしたいライフスタイルの実現という人もいますが、家族のためにより良い環境で子供を育てたい人も多いのではないでしょうか?
それを考えると、移住先を選ぶ時に子育てをしやすい環境の市町村を選ぶのは大事です。
自治体の子育て支援制度の充実、待機児童の少なさ、医療施設や公園など周辺環境の充実、自然環境の豊かさ、若い世代の多い市町村など、子育て面で充実しているのを選ぶのをおすすめします。
たとえば、医療面で言うと愛知県は「あいちはぐみんネット」などのポータルサイトを通じて、子どもの救急情報や病院検索サービスが提供されており、緊急時の対応もしやすくなっているのに注目したいところです。
また、子ども医療制度により、医療の自己負担額を各自治体が支援するシステムも整っています。
自然環境の豊かさの例では、愛知県内には公園が4,895ヶ所あり、全国9位の多さです。長久手市は愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内にジブリパークがあり、全国から注目される公園もあります。
以上の3つを考慮して、移住に向いている愛知県の市町村を選んでみました。
愛知県のおすすめ市町村ランキングTOP10!
10位:犬山市
>>https://www.city.inuyama.aichi.jp
10位は犬山市です。愛知県犬山市は、愛知県の北東に位置しており、市内を通る木曽川を渡ると、すぐに岐阜県へと入ります。木曽川、山々、国宝にも指定された犬山城など、自然と歴史があります。
公共交通機関は名鉄犬山線を中心に整備され、名古屋駅へのアクセスは30〜45分ほどで行けます。
子育てでは施設の古さは否めないのですが、小学校への登校の見守りなど、地域の人のボランティアが充実しています。ユネスコ無形文化遺産に指定された犬山まつりなどもあり、お祭りなどを通じて、地域での活動を充実させたり、子育てをしたい人に向いています。
9位:豊田市
>>https://www.city.toyota.aichi.jp
9位は豊田市です。世界的な自動車企業のトヨタがあり、名古屋市から見て東側にある市町村です。豊田市は山に囲まれており、特に紅葉の名所「香嵐渓」は見逃せません。
交通面では、自動車企業のトヨタの企業城下町なので、自家用車がないと不便を感じる場面があります。名鉄豊田線や愛知環状鉄道があるのですが、名古屋市に行くのは各停の電車で50分〜1時間くらいかかるのがネックです。
一方で、豊田市は子育て支援施設が充実しています。医療機関も充実してて、中学生までは医療費無料です。さらにトヨタ自動車の影響で、トヨタの自動車工場の見学ができたり、Jリーグの名古屋グランパスの選手がボランティアで指導をしてくれるのは、豊田市らしい特色でしょう。
市内にはショッピングモールなどもあり、自動車さえ持っていれば、住みやすい街だと言えます。
8位:知立市
>>https://www.city.chiryu.aichi.jp
8位は知立市です。知立市は名古屋市の南側にあり、名鉄名古屋本線を使えば、電車1本で20〜45分ほどで名鉄名古屋駅まで到着します。名古屋へのアクセスの良さが魅力的です。
知立駅周辺にはコミュニティバスもあり、100円で周辺を移動できます。車を持っていなくても住みやすいです。
近年は再開発や新興住宅の開発も増えており、若い世帯の移住が盛んになっています。市役所も待機児童を減らすために動いており、子育て世代への支援も盛んです。
知立市は愛知県内でも特に市の面積が小さい自治体なので、その分、市役所や保健センター等への距離が近く、子育て世代にはとても安心できます。
これからの伸び代がある自治体なので、今のうちに住むのはおすすめです。
7位:安城市
>>https://www.city.anjo.aichi.jp
7位は安城市です。安城市は名古屋市から見て南東にある市町村です。安城市のいいところは、三河安城駅は新幹線「こだま」が停車し、東京、大阪をはじめとする大都市へのアクセスが非常に便利なところだと言えます。名古屋駅にはJRや名鉄線を使うと、45〜1時間以内に到着するので、名古屋へのアクセスもいいです。
子育て環境に関しては、安城市は「健康と幸福」を意味する「健幸」というキーワードを掲げており、福祉や子育て支援が手厚く、家族にとって暮らしやすい街になっています。
自然環境も豊かで、デンパークや堀内公園のような場所で四季の変化を感じることができます。ショッピング施設は巨大モールは少ないですが、日々の生活に必要な品揃えには事欠きません。
大きな買い物をするのには不便ですが、バランスの良い移住先の市町村だと言えます。
6位:一宮市
>>https://www.city.ichinomiya.aichi.jp
6位は一宮市です。一宮市は名古屋市の北西側に位置しており、市の由来にもなっている一宮神社がある歴史の深い街です。交通の面では、JRの尾張一宮駅を利用すれば、名古屋へはわずか15分。また、名鉄名古屋でも20分で名古屋駅に行けてしまいます。名古屋駅まで出れば、新幹線も乗れるので交通の面では便利です。
子育て面では、市が出産育児に力を入れており、産後うつなどのケアもしっかりしています。健康面でのサポートは、一宮市立市民病院をはじめとする多くの医療機関が充実しており、緊急時でも安心です。
ショッピング面では、イオンモール木曽川や隣の岐阜県にコストコ岐阜羽島倉庫店があるのですが、車がないと行けません。車の購入を考えている方や、すでに持っている移住者におすすめです。
あとは一宮市はモーニング文化が盛んです。喫茶店が多く、食べ歩きを楽しんでみるのはいいのではないでしょうか?
5位:豊川市
>>https://www.city.toyokawa.lg.jp
5位は豊橋市です。愛知県豊川市には、江戸時代に東海道の宿場町として栄えた御油宿があります。
古い江戸時代の街並みと山と海があり、自然と歴史が調和しているのが魅力的な街です。
公共交通の面では、名古屋鉄道名古屋本線、JR東海道線、JR飯田線が市内を走り、名古屋や浜松へのアクセスも簡単です。隣の豊橋市にある豊橋駅には東海道新幹線のこだまも止まるので、東京や大阪にも行きやすいと言えます。
子育て支援は充実しており、医療費助成も拡大されています。保育料は3歳児から5歳児までは無料になりました。公園も2022年には豊川公園のこども広場がリニューアルし、遊具も揃っています。
市内には商業施設はイオンモール豊川があり、日常生活や休日のお出かけ先としても充実しています。行く場所が限られているので、知り合いに会う可能性は高いですが、人との付き合いを密にしたい人にはいい市町村でしょう。
4位:豊橋市
>>https://www.city.toyohashi.lg.jp
4位は豊橋市です。愛知県と静岡県の境目に位置する豊橋市は海と山がありながら、新幹線も止まるので都会と田舎の距離が合わさったところが魅力だと言えます。
交通面では、新幹線が停車する豊橋駅を中心に、JR線、市電、バスなどが充実しているのが魅力です。市内は市電を利用でき、名古屋市へはJRを使って1時間以内にアクセスできます。新幹線も東海道線のこだまが止まるので、東京と大阪にも行きやすいです。
子育てに関しては、豊橋市民病院をはじめとする医療機関が充実しており、NICUを備えている病院があるので、小さな子供がいる家庭にも安心です。
イオンモールのような大きな商業施設はありませんが、隣の豊川市にあります。近くのレジャー施設は近隣の蒲郡市に有名な水族館もあるので、車を持っているとより便利です。
3位:名古屋市
3位は名古屋市です。名古屋は公共交通機関はJRやバスだけでなく、新幹線や地下鉄も充実しています。
愛知県は車が必須ですが、名古屋は地下鉄が発達しているので、車を持っていない人も移住しやすいです。また、新幹線も通っているので、東京や大阪の都市にも行きやすく、意外と45分〜1時間以内で京都や大阪に行けます。
名古屋市に住むなら、地下鉄東山線の沿線がおすすめです。教育に向いていると言われる文教地区なので、子育て世帯には充実してます。
地下鉄沿線にはイオンモール、東山動物園、平和公園などの大型の施設やスーパー、ドラッグストアなどがあるので、子育てをしやすいです。
2位:大府市
>>https://www.city.obu.aichi.jp
2位は大府市です。大府市は名古屋市の南側に位置しており、名古屋駅まで電車で最短15分で行ける利便性の良さが魅力です。三河地方と呼ばれる静岡方面のアクセスもよく、電車で移動しやすいことが挙げられます。
生活面でもスーパーやコンビニ、喫茶店、病院、ショッピングセンター(リソラ大府)などが充実しており、住む場所を選べば自転車で生活を完結できます。
子育て面では、愛知県最大級の子ども病院(愛知県小児医療保健センター)があり、子供が病気や怪我をしたときに安心できるのも見逃せません。また、市内には公園も多いです。
長寿医療センターという高齢者向けの病院もあり、高齢者が移住を考える時にもおすすめできます。
1位:長久手市
>>https://www.city.nagakute.lg.jp/index.html
1位は長久手市です。長久手市は名古屋市の東側に位置しており、愛知万博の愛・地球博の会場にもなったことで有名です。
交通手段は、長久手市にはリニモ(愛知高速交通)というリニアモーターカーが開通しており、名古屋市の名古屋市営地下鉄の路線との乗り継ぎもスムーズになっています。地下鉄の始発から名古屋駅へ行けるので、通勤や通学にも便利です。
リニモ沿線にはショッピングやエンターテイメント施設も充実しており、アピタやイオンモール長久手、 IKEAなどの大型商業施設があります。2022年には愛・地球博記念公園内にジブリパークエリアが開園し、楽しめる施設が増えました。
子育てもしやすく、移住者が多いのも特徴です。市の平均年齢は40.2歳で、日本一若い町とも言われています。
最後に
愛知県でおすすめの10市町村のランキングは以上です。
2020年代で注目の移住先は、名古屋市にアクセスが良く、再開発が進んでいる市町村です。特に、名古屋市の西側と南側の長久手市や大府市、知立市はまだまだ再開発される余地があり、電車や新幹線も通っているので、非常に便利だと言えます。
また、中央リニア新幹線が2027年に東京と名古屋間で開通予定であり、愛知県という自然と都会の距離がいい場所に住みながら、大都市へのアクセスはますます簡単になります。
愛知県では子育てに力を入れている市町村も増えてきているので、ぜひ愛知県への移住を検討してみてください。