秋田県は自然豊かで、独自の文化が色濃く残る地域でもあります。
夏になれば竿灯まつり、秋になればお米の収穫時期で美味しい新米にも舌鼓を打つことができます。
そんな秋田県では移住に対して様々な取り組みを行っています。移住助成制度も充実していますし、プチ移住体験でお試し移住も可能です。
秋田県の取り組み「Aターン」とは
秋田県では人口減少が大きな課題になっていて、県全体で様々な対策を取り入れています。
「Aターン」とは、「秋田県へUターンする」にかけて造られた言葉です。みんなに秋田に来てほしいという「All Turm」や秋田（AKITA）の頭文字からつけられました。
Aターンの仕組み
Aターンを希望する方がAターン登録に申し込んだり求人募集に応募します。すると、秋田就職ナビが仲介役となり、秋田県ふるさと定住機構やAターンプラザ秋田、秋田県内各ハローワークなどから情報が提供されます。
あきた就職ナビには秋田県の企業が企業登録したり、応募リクエストを出すことで、Aターン希望者の登録情報が提供されます。
Aターン登録のいいところ
最新の企業求人情報や、それぞれの市町村による就職や移住に関する制度なども閲覧できます。また、Aターン関連のフェア開催もあったり、「あきた日和」というAターン情報誌も年に３回ほど提供されます。
企業情報や求人情報は、細かい条件を指定して検索することができるので、自分のこだわりにあった情報をヒットさせることが可能です。
そのほか、登録者が情報を公開することで企業側から応募リクエストが届くのもAターン登録のメリットですし、マイページから簡単に応募できるので手間もかかりません。
面接交通費助成があるのも魅力的です。交付条件を満たせばどなたでも申請可能です。
秋田の移住支援制度
秋田県ではAターン制度以外にも、移住に関する支援制度が充実しています。
秋田県内就職者向け奨学金返還助成
秋田県内に就職する新卒者に向けた助成制度です。奨学金返還の助成を行うもので、大卒者、高卒者が対象になります。
例えば、一般区分の対象者は大学や短大、専門学校、高等学校を卒業した新卒県内就職者や、一定の条件を満たしたすでに卒業した県内就職者です。途中退学した方も対象になります。
助成率は編返還額の2/3で、上限額は年13万3千円です。秋田で就職先を見つけて働けば、最大で60万円分の奨学金返還が助成されるのは大きな魅力ではないでしょうか。
＞＞【県内就職者向け奨学金返還助成制度 | 美の国あきたネット】
秋田県移住定住登録
秋田県外で暮らしている方で秋田県内への移住を希望する方が対象となる制度です。登録することで秋田県で暮らしたときに様々なサポートを受けることができます。
各種支援情報やイベントなどの情報が届けられたり、移住した際の引っ越しに必要になる費用の助成を受けることも可能です。
＞＞【秋田県移住定住登録 | 秋田暮らし はじめの一歩-秋田県移住・定住ポータル総合サイト】
はじめての秋田暮らし応援事業
秋田県外在住の方が移住定住登録を済ませて、なおかつ秋田県内に移住した場合、10万円の助成があります。助成申請は1世帯1回限りです。
助成の対象となるのは令和5年2月1日から令和6年2月29日までに秋田県に移住した方となっているので、期間が限定されてはいますがこの時期に移住を考えている方は早めに移住定住登録を済ませておきましょう。（※登録を済ませている方が対象となるため）
移住完了した後に秋田県ふるさと定住機構に移住報告を済ませることも合わせて忘れずに申請してください。
＞＞【はじめての秋田暮らし応援事業 | 秋田暮らし はじめの一歩-秋田県移住・定住ポータル総合サイト】
移住支援金制度
今現在、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県に在住で、尚且つ秋田県に移住した方、さらに一定の条件を満たした方が対象となる制度です。
支援金は家族で移住した場合、1世帯あたり100万円、単身の場合は60万円が支給されます。結構大きな金額ですし、市町村によって18歳未満の子供に対して1人あたり30万円が支給されてましたが、令和5年4月1日以降に移住した方は18歳未満の子供1人あたり100万円が加算されます。
＞＞【移住支援金制度について | 秋田暮らし はじめの一歩-秋田県移住・定住ポータル総合サイト】
ぷち移住体験
秋田への移住は興味があるけれど、いきなり移住するのは不安が大きい、そんな方に向けて「ぷち移住体験」が用意されています。こちらでは「秋田市」と「にかほ市」のぷち移住体験をご紹介します。
秋田市 移住相談ツアー
秋田市では、秋田市への移住を考えている方に向けたツアーを用意しています。その名も「あなた仕立ての移住体験」（秋田市移住相談ツアー）です。申込者の希望の日程や内容でツアーの中身を組み立てられるのが特徴的です。
日程は1泊2日ですが、就業体験を申し込む場合は2泊3日の日程を組むこともできます。このツアーの魅力は内容がオーダーメイドという点でしょう。
秋田市のことが何も分からないのにオーダーメイドなんてできない、という方でもご安心ください。秋田市では例として、子育てコースや住環境コース、仕事コースなど様々なコースを見本として用意しています。
例えば、子育てコースには保育コースと学童コースがあり、希望先の保育所を見学したり、子育て関連の施設なども回ります。市内の大きな公園や動物園、図書館などもツアー先に盛り込むことも可能です。
住環境コースは、賃貸業者を何件か訪問して、希望先の市内を見学して回ります。秋田市内の観光地として有名な千秋公園や赤レンガ郷土館、民俗芸能伝承館などを巡ることもできますので、秋田市を存分に堪能してくださいね。
仕事コースは、希望する職種の会社を数社訪問します。もちろん、このコースにも市内観光巡りは組み込まれているので、秋田市がどんな魅力のあるところなのか是非肌で感じてみてください。
ちなみに、このプチ移住体験には応募資格があります。
- 今現在、秋田県外で暮らしている方
- 秋田県の移住希望登録を済ませている方
- だいたい3年は秋田県で暮らす予定がある方
- 秋田市のPRやアンケートへの参加に協力できる方
これらの条件を満たせばどなたでも応募が可能です。ちなみに、このツアーに対する助成金制度も設けられています。
ぷち移住ツアーに必要となる交通費、宿泊費を1世帯あたり最高で5万円（1世帯1人あたり2万円）が上限になります。
にかほ市 お試し移住体験住宅
にかほ市は秋田県内でも移住に力を入れている自治体のひとつです。
にかほ市と言えば鳥海山が有名で、お天気が良ければ季節ごとに様々な顔を見せる鳥海山を眺めることができます。日本海に面している地域なので、山も海も堪能できます。
にかほ市のお試し移住体験住宅は、にかほ市金浦にあります。木造平屋建てで、3LDKの広さがあり、車も2台まで停めることができます。
このお試し移住体験に参加できるのは、県外で暮らしている方、同一世帯または県外の大学に通う方で、にかほ市移住希望登録者に登録済みの方が対象となります。登録の際、移住先の候補ににかほ市を登録しておくことも条件なので登録を済ませておいてくださいね。
利用期間は2泊3日から、最長で6泊7日まで利用可能です。住宅は家具家電付きなのはもちろんのこと、インターネット環境も整っています。寝具はレンタルを利用できますが、食事や洗面用品などは各自で準備する必要があります。
＞＞【お試し移住体験住宅 | 秋田県にかほ市移住・Uターン・お仕事支援ポータルサイト「にかほーむ」】
まとめ
秋田の移住支援制度の充実さ、驚いた方も多いのではないでしょうか。
お試し移住体験があるので、短い期間でも移住を体験すれば、不透明だった移住先での暮らしがイメージしやすくなるはずです。助成制度はいろいろ充実してますので、移住する前にすべてチェックしておいてくださいね。
