移住に興味がある方なら「北陸地方への移住はいいの?」「北陸でおすすめの都市を教えてほしい」と考えた経験があるのではないでしょうか。
北陸地方は「全47都道府県幸福度ランキング」でも上位にランキングされるほど暮らしやすい土地で知られており、都会からの移住先として非常に人気です。
今回は、北陸地方への移住の魅力や注意点、移住先として人気の都市10選を紹介します。きっとあなたにピッタリの移住先に出会えるはずですので、ぜひ最後までお読みください。
目次
北陸地方への移住|3つの魅力
北陸地方に馴染みのない方もいるかもしれませんが、移住先としてさまざまな魅力があります。
ここからは、北陸地方への移住における3つの魅力を紹介します。きっと北陸地方に興味が湧いてくるでしょう。
1.おトクで広々とした住まい
北陸への移住の魅力の一つが、広々とした住まいがおトクに手に入るところです。
総務省の調べによると、北陸地方の家賃は東京の半額以下となっています。住宅費の負担が軽いため、北陸地方では東京の約2倍の広さの住宅に住んでいるのが一般的です。
東京都 | 新潟県 | 石川県 | 富山県 | 福井県 | |
1畳あたり家賃(円) | 5,128 | 2,472 | 2,431 | 2,350 | 2,224 |
1住宅あたり延べ面積(㎡) | 65.18 | 127.25 | 124.68 | 143.57 | 136.89 |
家族でゆったりと過ごせる大きなリビングや休日にBBQができるガーデンテラスなど、東京ではあきらめていた夢も、北陸地方ならきっと実現できるでしょう。
2.子育て世代に優しい環境
北陸地方は、子育て世代にとって非常に優しい環境である点も魅力の一つです。
北陸4県の待機児童数は0名となっており、入園には困りません。
また、教員一人あたりの在園者数も全国平均より低く、医療費助成や保育料の支援が手厚い自治体も多いのが特長です。夫婦で共働きをする世帯には子育てしやすい環境といえるでしょう。
北陸地方は教育にも熱心で、文部科学省が実施する「全国学力テスト」の結果では、石川県の全国1位を筆頭に多くの県が全国上位となっています。
石川県 | 福井県 | 富山県 | 新潟県 | |
小学6年国語 | 1位 | 3位 | 6位 | 30位 |
小学6年算数 | 1位 | 2位 | 4位 | 25位 |
出典:文部科学省 令和5年度全国学力・学習状況調査の報告書・集計結果
子育て世代にとって、北陸は有力な移住候補地ではないでしょうか。
3.新鮮な海の幸
北陸地方へ移住する魅力として、新鮮な海の幸もはずせません。
対馬海流とリマン海流が交差する日本海はとても豊かな漁場です。なかでも北陸地方はどの県も活気ある漁港が多く、一年中さまざまな海の幸を楽しめます。
ズワイガニや白エビ、スルメイカやホタルイカ、寒ブリやのどぐろなどが有名です。地場でとれる海産物は、東京より手頃な価格で手に入るので、地元の日本酒と旬の食材を心ゆくまで楽しめるでしょう。
北陸地方への移住|2つの課題と対策
北陸地方には多くの魅力がありますが、移住における課題も見落としてはいけません。
移住にあたっての2つの課題と対策を解説します。
1.冬の寒さと雪の多さ
北陸地方に移住するなら、冬の寒さと雪は避けて通れません。
北陸地方は関東より平均気温は低くなっています。山間部では冬になると降雪量も多く、冬型の気圧配置になると平野部での大雪になる日もあります。
これまで雪国で住んだ経験がない方は、雪かきや雪下ろし、雪道の運転などに苦労するかもしれません。
対策としては、寒冷対策が十分な住まい選びが大切です。暖房設備が整っているか、冷たい外気を防げるかなど確認しましょう。
また、日本海沿岸の平野部など、比較的積雪には悩まされない地域を検討してはいかがでしょうか。
2.車が必須の生活
北陸地方への移住を検討するなら、生活に車は必須と考えた方がよいでしょう。
地方にも電車やバスなどの公共交通機関はもちろんありますが、移動できる範囲は限られ本数も少ないです。休日にレジャーやショッピングに行こうと思った時も、自家用車での移動が前提となった施設の方が多くなっています。
もし車を所有していない方は購入を検討するとともに、車の維持費も踏まえた生活設計をするのがおすすめです。冬は雪道での運転もあるため、冬用タイヤなどの費用もかかります。ペーパードライバーの方は事前に講習を受けたり移住前に練習したりして車生活の準備をしましょう。
移住をしたいと思ったら|3つの注意点
地方への移住は、人生にとって一大イベントです。
「移住をしてみたい」と思った時に注意してほしい3点を解説します。
1.家族に相談する
移住をしたいと思ったら、何よりもまず家族に相談しましょう。
一人で思い立ってどんどん進めてしまう方もいますが、絶対におすすめしません。移住は家族全員にとって大きな転機です。仕事はもちろん、学校や近所との関係、親族や昔からの友人などが関わります。
家族全員が納得するまで何度でも話し合い、それぞれの希望を踏まえた移住先をみんなが前向きに探せるようにするのが、移住を成功させる一番の秘訣です。
2.地域の移住相談を活用する
移住で気になる地域があったら、移住相談を活用しましょう。
各自治体では相談員が地域の特徴はもちろん、移住を検討するうえで必要なポイントや、希望にあった地域について親身にアドバイスしてくれます。また、移住者向けの支援金制度や住宅補助なども知らないと損をしてしまうかもしれません。
地元に詳しい方の正確な最新情報にかなうものはありません。臆せずどんどん相談して自分にとって理想の移住先を見つけましょう。
3.お試し移住をしてみる
移住したい場所が決まったら、ぜひお試し移住をしてみましょう。
移住地の気候や生活環境、利便性や休日の過ごし方など、ネットや相談会の情報だけでは判断できないケースもあります。できれば旅行ではなく、一定期間生活して実際の移住地体験をおすすめします。
いろいろな補助付きでお試し移住を実施している自治体は多いので、移住相談の際に確認してみましょう。特に雪のある生活の経験がない方は、夏だけでなく冬の生活を体験してはいかがでしょうか。
北陸地方で移住したい人気都市10選
北陸地方には、自然豊かで過ごしやすい都市が数多くあります。
ここからは、北陸地方で移住に人気の都市10選を紹介します。
1.石川県白山市
白山市は、約11万人が住む県内最大の広さを誇る都市です。白山国立公園や一級河川の手取川など自然豊かな環境と県庁所在地である金沢市に隣接する利便性を兼ね備えています。全国の市が対象の「住みよさランキング」で5年連続トップ10入りする人気ぶりです。
引用元:https://www.city.hakusan.lg.jp/machi/ijyu/1005395/1002933/1002945/1009855.html
アクセス | ・東京から北陸新幹線・北陸本線で約2時間50分 ・大阪からサンダーバード・北陸本線で約2時間50分 |
移住支援 | ・子育て世代住宅購入支援 最大90万円 ・新婚世帯の家賃支援 最大5万円 |
お試し移住 | ・短期移住宿泊体験 最大6泊0.3万円/日 |
移住支援サイト | COME ON ROCK市町 |
2.富山県高岡市
高岡市は、人口約16万人が暮らす富山県第二の都市です。銅器や漆器、クラフトなどものづくりが盛んで、土蔵造りの家や町屋など古い街並みが残っています。子育てはもちろん、救急医療体制や介護サービスなどの充実度も魅力です。
引用元:https://takaokalife.jp/ijusha-interview/interview06/
アクセス | ・東京から北陸新幹線で約2時間20分 ・大阪からサンダーバード・北陸新幹線で約3時間 |
移住支援 | ・住宅購入支援 最大50万円 ・移住準備支援 交通費1万円+宿泊費0.5万円/日 |
お試し移住 | ・移住体験施設 ほんまちの家・さまのこハウス |
移住支援サイト | あっ、たかおかで暮らそう! |
3.新潟県三条市
三条市は、新潟県の中央に位置する人口約9万人の都市です。洋食器や調理器具で有名な「燕三条」もあり、古くからものづくりで発展してきました。自然豊かな土地でありながら、東京から新幹線で約2時間とアクセスの良さも魅力です。
引用元:https://takaokalife.jp/ijusha-interview/interview06/
アクセス | ・東京から上越新幹線で約2時間 ・大阪から飛行機・JRで約2時間 |
移住支援 | ・新婚世帯の住宅購入支援 最大100万円 ・空き家居住支援 リフォーム最大150万円 |
お試し移住 | ・オーダーメイド移住体験 往復交通費+昼食費支援 |
移住支援サイト | 三条で暮らす。 |
4.福井県敦賀市
敦賀市は、福井県の中央に位置する人口約6万人の港湾都市です。2024年には北陸新幹線が開通予定であり、乗り換えなしで東京までアクセスできるようになります。
日本有数の漁場である敦賀湾に面し、新鮮な海の幸や海産加工品の生産でも有名です。
引用元:https://kuras-tsuruga.jp/interview004/
アクセス | ・東京から北陸新幹線・JRで約2時間50分 ・大阪からサンダーバードで約1時間20分 |
移住支援 | ・全国からの移住支援 最大80万円 ・空き家居住支援 購入最大150万円/リフォーム最大60万円 |
お試し移住 | ・移住者家賃補助 最大24ヵ月3万円/月 |
移住支援サイト | KURAS TSURUGA |
5.石川県野々市市
野々市市は、石川県のほぼ中央に位置する人口約5万人の都市です。市の面積はわずか13.56平方キロメートルと小さいながら、石川県内で人口増加数・増加率ともに第一位となっています。子育ての補助制度や相談窓口などの支援体制が充実している点が理由です。
引用元:https://hanikolog.com/20190613-1/
アクセス | ・東京から上越新幹線・JRで約2時間40分 ・大阪からサンダーバード・JRで約3時間 |
移住支援 | ・住宅購入支援 最大3年間7.5万円/年 ・新婚世帯の住宅購入支援 最大60万円 |
お試し移住 | ・いしかわオンライン移住体験 無料 |
移住支援サイト | COME ON ROCK市町 |
6.富山県氷見市
氷見市は、能登半島の付け根にある約4万人が暮らす港街です。氷見漁港にはマグロや寒ブリ、氷見イワシなど四季折々の海産物が水揚げされています。移住支援が手厚く移住者は年々増加しており、YouTube「氷見移住チャンネル」では氷見市の様子が配信中です。
引用元:https://jsbs2012.jp/date/himi-iju
アクセス | ・東京から北陸新幹線・JRで約3時間30分 ・大阪からサンダーバード・JRで約4時間20分 |
移住支援 | ・住宅購入支援 最大100万円 ・移住世帯の家賃支援 24ヵ月2万円/月 |
お試し移住 | ・移住・定住促進住宅 1年間優遇 |
移住支援サイト | 氷見への移住をお考えのあなたに |
7.福井県福井市
福井市は、約26万人が暮らす福井県最大の県庁所在地です。生活しやすい都市でありながら自然も豊かで、さまざまな海の幸や山の幸が楽しめます。教育レベルの高さが有名な福井県のなかでも、特に学校教育に力を入れている地域です。
引用元:https://www.city.fukui.lg.jp/sisei/plan/connect/izyu_interview_ok.html
アクセス | ・東京から北陸新幹線・JRで約3時間10分 ・大阪からサンダーバードで約2時間 |
移住支援 | ・全国からの移住支援 最大60万円 ・空き家居住支援 購入最大90万円/リフォーム最大30万円 |
お試し移住 | ・交通費補助 最大1.4万円 |
移住支援サイト | 福井市定住促進ポータルサイト |
8.新潟県長岡市
長岡市は、新潟で二番目に多い人口約26万人の都市です。新潟の中央部に位置し、信濃川が流れる市街地を中心に、日本海や山間地など広大な自然環境に囲まれています。年間50日程度積雪がありますが、ほどよく都会でほどよく田舎な過ごしやすい地域です。
引用元:https://na-nagaoka.jp/archives/17464
アクセス | ・東京から上越新幹線で約1時間40分 ・大阪から東京経由で約4時間10分 |
移住支援 | ・住宅購入支援 固定資産税の1/2最大5年間 ・空き家居住支援 リフォーム最大50万円 |
お試し移住 | ・お試し移住施設 最大15日間 |
移住支援サイト | 長岡のはじめ方 |
9.富山県魚津市
魚津市は、蜃気楼で有名な人口約4万人の港街です。富山湾から標高2,000メートル級の北アルプスまでつながっており、自然の恵みが凝縮されています。郊外型の商業施設の充実や高校まで医療費無料など、生活しやすい環境が魅力です。
引用元:https://uozu-sumitai.jp/archives/interview/4426
アクセス | ・東京から北陸新幹線・私鉄で約3時間30分 ・大阪からサンダーバード・私鉄で約4時間10分 |
移住支援 | ・子育て・新婚世帯の住宅購入支援 最大110万円 ・子育て・新婚世帯の移住支援 最大60万円 |
お試し移住 | ・魚津市移住体験つながるツアー 2,000円/日 |
移住支援サイト | そうだ!魚津に住もう |
10.石川県加賀市
加賀市は、金沢市と福井市に隣接する人口約6万人の歴史豊かな都市です。妊娠期から子育て期まで、子育て支援が県内トップレベルに充実しています。北陸のなかでも降雪量が少ない地域で、雪国の経験がない方でも生活に不安はないでしょう。
引用元:https://yamashirofudousan.com/
アクセス | ・東京から北陸新幹線・サンダーバードで約3時間20分 ・大阪からサンダーバードで約2時間20分 |
移住支援 | ・住宅購入支援 最大100万円 ・新婚世帯の住宅支援 最大60万円 |
お試し移住 | ・お試し住宅 最大7日間無料 |
移住支援サイト | 力と力あわせて加賀市 |
まとめ
今回は、移住で人気の北陸地方の都市10選を紹介しました。
北陸地方は育児や教育に関する支援が手厚く、子育て世代にとって理想的な地域といえます。冬の寒さや雪の多さは厳しいですが、しっかり対策をすれば心配いりません。都会では味わえない海の幸やレジャーが身近に楽しめるでしょう。
この記事を読んで興味を持った方は、一度移住相談をしてはいかがでしょうか。