コールセンターのバイトをしてみたけれど、
「コールセンターってきつい」
「コールセンターの仕事に向いてないかも…」
と感じている方もいるはず。
どんな仕事にも向き・不向きはあるため、「どうしても無理!」と思うなら潔く辞めるのも一つの方法です。
とはいえ辞めたい理由は人それぞれで、コールセンターの仕事は嫌いけれど、「職場環境や人間関係に耐えられない」という理由が多いのも事実。
そんな方に朗報なのが、最近注目されている「在宅コールセンター」です。慣れれば引っ越し(移住)先でも仕事ができる!
今回は、年々増えている「在宅コールセンター」について、働きやすさや報酬などを通常のコールセンターと比較して解説します。
仕事選びに読んで損のない情報ですので、ぜひ最後までお読みください!
- 某大手コールセンターにアルバイトとして未経験で入社
- 2年後契約社員となりリーダーに昇格
- さらに5年後、SV(スーパーバイザー)に任命されオペレータ指導にあたる
- 地区のエリアマネージャーに昇格し、採用や新規プロジェクトの立ち上げに関わる
目次
在宅コールセンターとは
そもそも「コールセンター」とは、数十人から数百人のオペレーターが集まり、電話でお客様の問い合わせに答えたり商品の提案をするブースのこと。
そのシステムをオペレーターの自宅のPCに繋ぎ、家にいながら電話を受けることができる仕組みが「在宅コールセンター」です。
最近では、大規模コールセンターの一部を在宅業務にするだけでなく、Webマーケティングの企業が在宅専門のコールセンターを開設するなど、年々需要が高まっています。
通常のコールセンターとの違いは?
在宅コールセンターと通常のコールセンターとの違いを「働きやすさ」「サポート体制」「報酬」の3つのポイントで解説します。
在宅であっても事務所に出勤しても「お客様の疑問を解決する仕事」という点では同じですが、それぞれに特徴があり、個々のニーズに合わせて検討すると良いでしょう。
働きやすさ
在宅コールセンターの最大の魅力は「他人の目が気にならない」という点です。
規模の大きいコールセンターでは、周りに100人近いオペレーターが存在し、それだけでも息が詰まってしまうという人も珍しくありません。
その点、住み慣れた自宅でトイレに行くのも気兼ねしない環境は、在宅コールセンターならではのメリットです。
在宅コールセンターと通常のコールセンターで通勤や休憩時間などを比較すると、以下の通りです。
在宅コールセンター | 通常のコールセンター | |
通勤 | なし | 場所によっては時間がかかる |
休憩時間 | 大手の場合は決められているが、自由なところも多い | 指定される |
髪型・服装 | 完全に自由 | 常識の範囲で自由 |
PC機器 | 手慣れたものを使える | 企業が提供するものを使用 |
周辺環境 | 他人の目が気にならず、静かな環境で落ち着いて仕事ができる | 常にざわついているので、電話の声がききとりにくい事がある |
サポート体制
「誰もいない静かな場所で仕事ができる」というのも在宅コールセンターの魅力ですが、裏を返せば「近くに相談する人がいない」ということです。
仮にお客様の質問に答えられなかった場合、相手にお詫びをして一度電話を切り、サポート側に指示を仰ぐという流れが一般的なので、時間と手間がかかる場合もあります。
また、中には「ひとりぼっちで淋しい…」と思う人もいるので一概に在宅が良いとも言えません。
反対に、「人に監視されているのは嫌」「のびのび仕事がしたい!」という人には絶好の環境と言えるでしょう。
在宅コールセンターと通常のコールセンターでサポート体制を比較すると、以下の通りです。
在宅コールセンター | 通常のコールセンター | |
通話中に返答に困った時 | チャットやメールで確認しなければならず、 すぐに解決できない |
管理者にすぐ確認することができる |
クレーム処理 | 担当者から折り返すことを納得してもらう努力が必要 | 内容によっては、すぐに電話を交代してもらえる |
報酬
在宅であるか否かというよりも仕事の内容によって異なりますが、比較的自由度の高い在宅より、拘束時間の長い勤務型のコールセンターのほうが時給が高いという印象です。
また、サービスの案内などをする「受電」よりも、営業も行う「架電」の方が時給に加えて営業が成功した本数に応じて「インセンシティブ」という手当がもらえるため報酬が多くなるのが一般的。
そのためガッツリ稼ぎたい方は、別名「テレアポ」と呼ばれる「架電」がおすすめです。
在宅コールセンターと通常のコールセンターで報酬面を比較すると、以下の通りです。
在宅コールセンター | 通常のコールセンター | |
時給 | 案件により幅がある | 案件により幅がある |
時給以外の勤務手当(休日・夜間など) | 大手企業であれば通常の待遇と変わらないが、企業によっては対象にならない場合もある | 大手企業であれば加算される場合が多い |
成果報酬(インセンシティブ) | あり | あり |
在宅コールセンターの仕事に最低限必要なもの5選
実際に在宅で仕事をするためには、以下の用意が必要です。
- 静かな個室
- パソコン
- インターネット回線
- ヘッドセット(インカム)
それでは、一つずつ詳しくご紹介していきましょう。
静かな個室
電話をかけてくるお客様は、電話がオペレーターの自宅につながっているとは夢にも思いません。
相手に信頼していただくためにも、ペットの鳴き声や子どもさんの声などが聞こえないように、静かな個室を確保する必要があります。
パソコン
コールセンター業務にパソコンは不可欠です。
ただし、安定した通話状態を保つために、どの企業も一定以上のスペックを推奨しています。
※下記は一例です。
ブラウザ | Google Chrome |
OS | Windows7以上 | メモリ | 4GB以上 |
速度 | 一定速度の必要あり(各社の基準による) |
USBポート | 空きがあること |
あくまでも一例ですが、面接の時などに確認されることが多いです。
インターネット回線
パソコンのスペック同様、重要視されるのがインターネットの回線状況です。
在宅コールセンターの場合は、通話やデータの送受信を安定させるために、ほぼ全ての企業で「有線接続のひかり回線」を推奨しています。
ヘッドセット(インカム)
在宅コールセンターは、通常のコールセンター同様、パソコンにインストールされたシステムを使って通話をするためヘッドセット(インカム)が必要です。
このような形のものであれば、特に決まりはありません。
量販店や通販で2000円〜3000円程度のもので十分です。
具体的にどんな仕事があるの?
現在募集している在宅コールセンターの一例をご紹介しましょう。
【在宅】お客様対応スタッフ(カスタマーサービスアソシエイト)
皆さんおなじみの「Amazon」のコールセンターで、購入関連のお困りごとやAmazonプライムのサービス、お客様のご登録情報などについてのお問い合わせに答える仕事です。
世界的企業の「Amazon」が運営しているだけあって、給与や待遇面は文句なし。
パソコンなどの機材も全て貸与されます。
参考:在宅勤務のご案内|お客様対応スタッフ採用サイト|アマゾンジャパン公式
コールシェア
スマートセル株式会社が、在宅専門のコールセンターとして運営しているコールセンターです。
こちらの会社は、いわゆる「テレアポ」業務が多く時給制ではありませんが、頑張り次第では高収入が得られる楽しみがあります。
参考:コールシェア公式HP
在宅コールセンターで働いている方の口コミ
ここでは、実際に在宅コールセンターで働いている人の口コミをご紹介します。
- 会社が遠くて通勤に1時間くらいかかっていたけど、在宅ならその分も働けるので得した気分(20代女性)
- 管理者がいちいちウザい。僕は在宅以外考えられない(20代男性)
- 朝、ギリギリまで寝ていられるのがうれしい。すっぴんでもバレないし(20代女性)
- 通勤していた頃は、幼稚園のお迎えに間に合うか冷や冷やしてたけど、今はそんな心配がないので在宅にして正解だったと思う(30代女性)
- ずっとコールセンターで働いています。在宅もいいんだけど、他の人の応対が聞けないことがちょっと残念かな。人の応対聞くと結構勉強になりますよ(40代女性)
- 24時間体制のコールセンターで夜中だけ働いて、昼間はブログ書いたりしてる(20代男性)
みなさん、「在宅」を上手に取り入れているようですね。
まとめ
自由度が高い反面、自己管理が求められる「在宅」でのお仕事。
コールセンターに限らず、自分のライフワークに応じて工夫ができるという点では、今後ますます増えていくでしょう。
他人の目を気にせずのびのびやりたい人は「在宅コールセンター」、淋しがりやで一人では心細いという人は「通常のコールセンター」がおすすめです。
あなたはどちらを選びますか?