魅力たっぷり広島への地方移住！転職活動における都会との違いを解説

広島県へ移住するにあたり、転職活動を始める方が多いのではないでしょうか。

地方での移住生活がより良いものになるように、自分にピッタリの素敵な企業と出会いたいですよね。転職に成功するためにも、都会と地方の転職活動における違いを知っておくと安心です。

そこで本記事では、求人や転職活動の進め方に関する都会と地方の違いや、広島県での転職活動のポイントを紹介します。

都会と地方で違う求人のポイント

都会の基準で移住先の求人をチェックすると、理想に合う求人を見つけることは難しくなります。そこでまずは、都会と地方で違う求人のポイントを紹介します。

賃金

都会と地方では、平均賃金に差があります。地方では都会よりも低い賃金の企業が多く、賃金格差とも言われています。

都会の感覚でいると、希望する賃金の求人にはなかなか出会えません。

しかし、地方の企業＝低賃金といった認識には注意が必要です。企業の賃金は物価や家賃相場が反映された結果の金額ですが、地方の企業だとしても賃金が低すぎる場合があります。

求人をチェックする際はその地域の平均賃金を確認しておき、企業が提示する賃金が妥当かどうかを判断しましょう。

通勤方法

地方では都会のように、満員電車に押し込まれて通勤することは滅多にありません。

しかし、地方では電車通勤だけではなく車通勤になる可能性が高くなります。

車社会の地域で車通勤をする場合、毎日通勤ラッシュの時間帯に渋滞に巻き込まれることもあり、注意が必要です。自宅から会社まで、地図上では数十分の距離でも、通勤ラッシュの渋滞によって1時間以上かかることも考えられます。

求人をチェックする際は通勤方法や通勤ルートを確認し、通勤ラッシュ時の道路状況を地域の方や転職エージェントに聞いておくと安心です。

キャリア形成

都会と地方では、キャリア形成の観点でも違いがあります。都会の大企業と比べると地方ではキャリアアップが難しく、不満を抱くことがあるかもしれません。

実績が評価されにくく、昇進は年功序列といった企業もあるため、評価制度を事前に確認しておきましょう。

しかし、スキルを売りにする仕事や移住先の地域に本社がある大企業など、地方でもキャリアアップを目指せる職場があります。思い描くキャリアプランがある方は、実現できる企業かどうかを確認しておくことが大切です。

休日

令和4年に厚生労働省が実施した就労条件総合調査によると、前年の令和3年の年間休日総数は、1企業につき平均107日でした。

都会で働いていると年間休日が120日以上ある企業が目立ちますが、地方では110日を切る企業も珍しくありません。

都会で土日祝日や夏季休暇、年末年始にしっかりと休める企業に勤めていた方は、地方でギャップを感じる可能性があります。せっかくの地方移住でプライベートの時間をしっかりと確保したい方は、年間休日や残業の有無を事前に確認しておきましょう。

転職活動を進めるうえで都会と地方で違うポイント

都会と地方では、転職活動を進めるうえでも違うポイントがあります。転職活動をスタートさせてから戸惑わないように、事前に違いを把握しておくと安心です。

求人数

都会と地方では、求人数に大きな差があります。地方移住をして転職活動を始める方は、求人数の少なさに焦りを感じるかもしれません。

しかし、地方でも有効求人倍率が高い地域はあります。有効求人倍率は1人の求職者に対して求人が何件あるかを表しており、有効求人倍率が1以上の地域は、求職者よりも求人数が多いということです。

有効求人倍率が高いにも関わらず求人が見つけられない場合は、求人の情報収集に時間をかける必要があります。地域のハローワークに相談したり、複数の転職サービスを併用したりする方法がおすすめです。

転職サービス

転職活動を始める際には、転職エージェントや転職サイトに登録する方が多いのではないでしょうか。

地方での転職活動でも、転職サービスは非常に役立ちます。しかし、地方によっては全国の求人を取り扱う総合型の転職サービスに対応していなかったり、求人数が少なかったりします。

そのため、地方の転職活動では、総合型と地域特化型の転職サービスを併用しましょう。地域特化型の転職サービスでは、移住先地域の情報を教えてもらえるチャンスもありますよ。

効率

いくつかの企業の求人に応募をしたら、面接や説明会に参加する日々が始まります。都会で転職活動をしていると、1日に何件もの予定を入れて企業をハシゴすることも可能です。

しかし、地方では都会と同じように効率的に転職活動を進められません。

1件ずつの選考会場が離れていたり、公共交通機関が乏しくアクセスに時間がかかったりすることが原因です。都会と同じようなスケジュールでは進められないということを、あらかじめ理解しておきましょう。

広島県での転職活動のポイント

広島県で転職活動をするうえで、押さえておきたいポイントを解説します。広島県へ移住を検討している方や、広島県に移住してこれから転職活動を始める方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

求人数・有効求人倍率

広島県は、有効求人倍率が全国8位の高さを誇る地域です。厚生労働省が発表した令和5年2月の有効求人倍率は、広島県全体で1.56倍となっています。

しかし、市町村によって有効求人倍率は大きく違います。

ハローワーク広島が発表した、その地域の求職者がハローワーク経由で就職した数値を表す有効求人倍率は、令和5年2月が2.13倍でした。

ハローワーク福山が発表した同年同月の有効求人倍率は1.68倍、ハローワーク呉では1.27倍です。地域によって大きく差があるため、移住先を検討する際は、有効求人倍率も確認しておきましょう。

参考：厚生労働省広島局　統計情報

広島県の平均賃金

厚生労働省が実施した令和4年賃金構造基本統計調査によると、広島県の平均賃金は29万6,100円でした。東京都は37万5,500円、大阪府は33万900円となっており、広島県の平均賃金は都会よりも安いことが分かります。

広島県は都会と比べて最低賃金が低く、生活コストが都会ほどかからない点が原因と考えられます。

しかし、中国地方のなかでは広島県が最も高い金額になっており、広島県が中国地方の中心地であることが分かる結果です。求人をチェックする際は、都会の平均賃金ではなく広島県の平均賃金を基準にして検討しましょう。

参考：厚生労働省　令和３年賃金構造基本統計調査　結果の概況　都道府県別

広島県で盛んな業種

広島県は重工業から先端産業まで、ものづくりの産業が盛んです。製造品出荷額などは、中国地方だけではなく四国や九州地方を含めても11年連続で1位を記録しています。

製造品出荷額は輸送用機械や鉄鋼、生産用機械が上位を占め、広島県の製造業のなかでも盛んな業種であることが分かります。

産業別従業者数を見てみると、卸売業・小売業や医療・福祉、宿泊業・飲食サービス業が高い数値です。関西地方と九州地方をつなぐ中国地方において、広島県はビジネスの拠点となる地域です。

参考：広島県　広島県の産業・企業情報

広島県での移住生活

広島県での移住生活を思い描くなら、プライベートの様子も知っておきたいですよね。仕事以外の時間をどのように過ごせる地域なのか、広島市とその他市町村に分けて紹介します。

広島市

広島市は中国・四国地方のなかで最大級の都市です。地方移住といっても休日は賑やかな街で過ごしたい方には、広島市がおすすめです。

鉄道やバスだけではなく路面電車も普及しており、公共交通機関が充実しています。大手自動車メーカーや食品メーカーといった大企業が本社を構えたり、歴史的な観光地に世界中の人が訪れたり、非常に活気がありますよ。

ほかにも、広島市街には6つの川が流れ、「水の都ひろしま」として自然を感じる街並みが魅力的です。

参考：広島市

広島市以外の市町村

広島県の最大都市は広島市ですが、その他の地域にも様々な魅力があります。岡山県との境目に位置する福山市には歴史ある港町の鞆の浦があり、都会からの地方移住者もいる地域です。

伝統産業やものづくり産業が盛んで、福山市に本社を構える大企業も多くありますよ。

福山市の隣にある尾道市は、穏やかな街並みが魅力的です。海を眺めながらカフェでゆったりとした時間をすごしたり、しまなみ海道をサイクリングやドライブで楽しんだり、自然に近い距離で移住生活を送れる街です。

広島県には他にも廿日市市や世羅町、三次市など、地方移住にピッタリの市町村がいくつもあります。都会から離れて自然と触れ合える生活を送りたい方は、広島市以外の市町村にも注目してみましょう。

参考：鞆物語、福山市、尾道市

広島県の転職活動におすすめのサービス

広島県で転職活動をするなら、総合型だけではなく地域特化型の転職サービスにも登録しましょう。より多くの求人をチェックするためにも、複数の転職サービスを併用することがおすすめです。

キャプラ転職エージェント

キャプラ転職エージェントは、岡山県・広島県・香川県・愛媛県の瀬戸内4県に拠点を置いた地元密着型の転職エージェントです。

地元の企業と強力なコネクションで繋がっており、キャプラ転職エージェントだからこそ紹介できる特別な求人も保有しています。UIターン転職の成功事例もあり、広島県への移住を検討している方にピッタリです。

参考：キャプラ転職エージェント公式サイト

ワークポート

転職相談実績67万人を誇る、国内に28拠点を構える転職エージェントです。大手企業から地元企業まで、幅広い求人を保有しています。

広島県には広島市に拠点があり、広島エリアのスペシャリストとして、専任の転職コンシェルジュがサポートしてくれますよ。総合型の転職エージェントでも、広島県に根付いたコンシェルジュがいるので安心です。

参考：ワークポート公式サイト、ワークポート公式サイト広島

マイナビ転職【中国版】

全国の求人情報を保有するマイナビの、中国地方に特化した転職サイトです。膨大な求人数だけではなく、中国地方に関する情報や転職活動のノウハウなど、幅広い情報が掲載されています。

初めて転職活動をする方や、広島県について知ったうえで転職活動を始めたい方におすすめです。また、マイナビは日本最大級の転職フェアを開催しているため、企業と直接話して転職先を検討できるメリットもありますよ。

参考：マイナビ転職【中国版】公式サイト

ヒロジョブ転職

ヒロジョブ転職は、広島県の求人に特化した転職サイトです。ヒロジョブ転職経由で採用が決まった場合、お祝金をプレゼントされる嬉しいポイントもありますよ。

広島県の中途採用求人188件（2023年4月時点）と、総合型の求人サイトよりは少ない件数ですが、地元に根付いた企業の求人が掲載されています。総合型の転職サイトと併用して、より地元に密着した企業の求人もチェックしておきましょう。

参考：ヒロジョブ転職公式サイト

まとめ

都会と地方では、転職活動をするうえで違うポイントがいくつもあります。求人でチェックする項目ごとに、都会との違いを感じるかもしれません。

また、転職活動を進めるなかでも、求人情報の集め方や選考の受け方に関する違いに困惑する可能性もあります。

自分に合う企業に出会い、スムーズに転職活動を進めるためにも、移住先の知識や頼れる転職サービスを事前に確認しておきましょう。

また、広島県には地方移住にピッタリの市町村がいくつもあります。自然に溢れる地域だけではなく、田舎すぎず都会すぎない穏やかな街もあり、移住したい地域がきっと見つかりますよ。