TOPおすすめの移住先海外移住はやめとけ!?おすすめする、しない人はどんな人か解説します

    海外移住はやめとけ!?おすすめする、しない人はどんな人か解説します

    海外で暮らす日本人の合計は約130万9千人と言われています。海外移住者の人数はコロナ禍の影響で減少していますが、永住権が認められて生活の拠点を海外に移した永住者の人数は増えています。

    永住者が増えた理由としては滞在国での起業や結婚以外に、海外の学校に留学した後その国の企業に就職して永住権を取得する人が増えたことも要因の一つです。

    これは、日本に魅力を感じず欧米諸国に魅力を感じる人が増えていることが大きな理由の一つと言われています。では、海外移住をした全ての人が幸せに暮らしているかというとそうでもありません。

    海外移住者の中には夢が叶わず日本に帰国した人や、帰国できず移住先の国で暮らす人たちがいます。海外移住は日本の生活と比べて多くの制約や不便なことがあるため、そのような問題が解決できないまま海外生活をすると大きな障害やストレスになります。

    この記事は、このように海外移住は誰でも快適な生活ができる訳ではないため、おすすめしない理由を紹介します。

    長期滞在と海外移住の違い

    海外で暮らす人の多くは日本の企業から派遣された駐在員とその家族です。ほとんどの駐在員はワーキングビザを取得して滞在して、任務が終了すれば日本に帰国するか他の国に移動します。

    また、働き方の多様化とインターネットの普及によって特定の場所に縛られずに働くことができる「ノマドワーカー」も増えていて、日本に居住しなくても働くことができます。

    しかし、多くのノマドワーカーは滞在国で就労していないため駐在員のようなビザの取得は難しくなります。そのため観光ビザなど一時的に滞在できるビザを取得して滞在期限が切れる前に出入国を繰り返す「ビザラン」で一定期間滞在して、ビザの更新ができなくなると他の国に移り住みます。このように駐在員やノマドワーカーのような期限付きの滞在形態は移住ではなく長期滞在になります。

    一方、海外で就職や起業をしてビザや永住権を取得する方や、リタイアメントビザ制度のある国のビザを取得して移住する人がいます。これらの人たちは滞在期限を決めずにビザを更新しています。

    この記事で紹介する「海外移住をおすすめしない理由」はこのように現地に期限を設けずに滞在する人たちを対象としています。

    海外移住で避けられない課題

    海外移住をすると日本と同じように自由な生活ができる訳ではありません。海外の国で暮らす以上外国人ですのでさまざまな制約があります。

    その一つは外国人である以上滞在許可が必要で取得しないと不法滞在になります。また、日本では少額の医療費は海外では大きな費用となることがあります。これらは海外移住していく上で大きな障害です。

    ここでは、海外移住をするうえで避けられない二つの課題について紹介します。

    面倒な滞在国のビザの取得

    日本のパスポートは世界最強と言われていて、ほとんどの国へはビザなしで入国できます。しかし、外国に滞在するには期限が設けられていて、長期間滞在するにはビザの取得が必要で、ビザは就労や留学など滞在目的によって種類が異なります。

    滞在する国によってはアルバイト的な就労や自由に出入国ができない場合があります。また、有効期限を過ぎて滞在していると不法滞在となり罰せられます。

    さらに、留学から就労、就労からリタイアメントなど滞在目的を変更した際にはビザを取り直さなければなりません。ビザの種類によっては申請するためにたくさんの書類を提出しなければならないため、個人での取得や更新が難しい場合があります。

    日本のパスポートがあればほとんどの国はビザなしで入国できますが、長期滞在するにはビザは必ず必要です。ビザの制度は国ごとに異なり、取得条件がたびたび変更されるので、海外移住した際に最も面倒な作業です。

    大きな壁になる医療費用

    日本の医療保険制度は同じ治療をした際にはどの医院でも同じ費用で、窓口負担は基本的に医療費の3割です。さらに、医療費が高額になった際には高額医療費制度が利用できます。このように、日本の医療制度は国民が平等に安い費用で医療サービスが受けられる世界の国の中でも優れた制度です。

    しかし、海外の医療制度は日本と同じではありません。国によっては患者ごとに受診する病院が指定されている場合や、入院の際には保証金の前払いや医療費をカバーできる保険への加入を証明できなければ受診してくれないことがあります。さらに、医療費は公立や私立の病院などで異なり日本よりも高額な場合がほとんどです。

    そのため、公的な保険に加入できない場合は民間の医療保険への加入は必須ですが、年齢が上がると保険料も高額になるため移住をあきらめて日本に帰国する人もいます。

    海外移住すると不便になる生活

    海外移住で心配なのはお金の問題と現地で上手でのコミュニケーションです。

    現地でお金を使うには、日本円を送金やキャッシングで現地の通貨に両替しなければなりません。また、言葉が通じないと大きなストレスになるため、現地の言語を理解することは生活していく上では重要です。海外移住にはこのように不便な生活を強いられることがあります。

    ここでは、海外移住をすると不便な生活を強いられる二つの理由を紹介します。

    使えなくなる日本のクレジットカードや銀行口座

    日本の銀行やカード会社では利用者は日本に住所を持つ人に限られています。そのため、書類やカードなどは登録された日本の住所に送られてくるので、日本に住所がない海外移住者は受け取ることができません。

    日本で得た収入で生活をする人たちは日本の銀行から現地の銀行への送金や、クレジットカードやデビットカードのキャッシングで現地の通貨に両替する必要があります。さらに、キャッシュレスが進んでいる国ではクレジットカードやデビットカードの保持は必須です。

    日本に住所がなくなるとこれらが利用できない不便さがあります。

    ストレスの原因になる言葉の壁と孤独感

    海外移住で心配なのは言葉の問題ではないでしょうか。移住先が英語圏の国で流暢に話すことができればそれほど問題ではありませんが、英語が苦手な日本人にとっては難しいことです。

    また、東南アジアなどでは英語が通じにくい国もあります。そのため、現地の言語を習得すると便利ですが語学学校などで学ぶだけではなかなか実戦で使えるようにはなりません。

    言葉が通じないと現地で生活していく上で大きなストレスとなり孤独感を感じるようになります。そのため、現地の言葉が話せない人たちの中には日本人同士でコミュニティを作りその中から出られない人たちもいるほどです。

    このように現地の言語が分からないと大きな障害になり、生活するうえで行動範囲が狭くなります。

    移住先で困ること

    海外移住するとこれまで経験してきた日本の常識や考え方が通じないことがあります。また、日本での収入や貯金で生活する方は為替の影響を受けるため、日本と同じような使い方はできません。このように海外移住では自身でコントロールできないことがあります。

    ここではその中でも、海外移住をした時に多くの方が困る事象を紹介します。

    日本と異なる常識や治安の中での海外の暮らし

    世界の国々には日本と異なる法律や制度、文化や習慣があります。国によっては言論に規制や宗教上などの理由から飲食の制限が設けられているため、日本では問題なくてもその国では問題になることがあります。

    その他にも心配なのは治安です。日本人の移住先の国として人気のマレーシアやタイは治安が良いと言われていますが、日本の治安と比較して良いという事ではありません。世界の国の中で治安が良いと言うレベルで、日本と比べると決して治安が良くはありません。

    このように日本では当たり前に暮らすことができるためストレスが溜まりませんが、海外では日本の常識は通用しませんし治安も心配です。

    収入に大きく影響する為替

    海外移住するうえで重要なのは生活の資金です。日本の生活では物価の影響で生活費が増えることがありますが、物価の上昇分は購入を控えて支出をコントロールすることができます。しかし、海外では現地の通貨を使用するため、日本円では支出がコントロールできません

    日本での収入や貯金で生活をする方は円を現地の通貨に両替しなければなりませんが、為替は一定ではないため大きな影響を受けます

    最近の円安では数年前はアメリカドルが1ドル110円でしたが、150円では1万円の価値が7,300円ほどになります。さらに日本以上に物価が高く推移している国が多いため、円安と物価上昇の影響で使える金額が少なくなります。

    快適な海外移住をするために

    これまで海外移住をおすすめしない理由を紹介してきましたが、海外移住をしてはいけないと言う事ではありません。海外移住は日本の暮らしと比べるとさまざまな弊害があるため、無理に移住してもストレスが増すばかりで、楽しい移住生活にはなりません。

    そのためには、この記事で紹介した弊害になる項目をチェックして無理のない暮らしができるか確認してみましょう。それらがクリアできるのであれば楽しい海外移住生活が待っています。

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