みなさん、こんにちは!
「移住.net」編集部です。
今回は、タレントやラジオパーソナリティーとして幅広く活躍されている浜口順子さんに「移住.net」早川社長からインタビューをさせて頂きました。
ホリプロスカウトキャラバンのオーディションをきっかけに芸能生活をスタートさせた浜口さん。デビュー20周年を迎え、更なる夢への挑戦と合わせ、三重県への移住を決意し、新たな環境での生活をスタートさせました。
浜口さんの「積極的に行動する」という考え方は、仕事への向き合い方だけでなく、生き方のヒントにもなるのではないでしょうか。
ぜひ最後までお読みください!
浜口順子(はまぐちじゅんこ)
タレント・ラジオパーソナリティー・ライブコマーサー・リサーチャー・放送作家。
1985年6月24日生まれ 大阪府大阪市出身。
2001年、ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞。
テレビドラマ・映画・バラエティ番組・CM等出演。
2022年、東京から三重県に移住。
現在、レディオキューブFM三重で三重の魅力を発信する情報番組「MIE color trip」パーソナリティを担当、
三重テレビ「Mieライブ」コメンテーターとしてレギュラー出演、
Qoo10ライブコマースではMC、コマーサーを務める。
早川諒(はやかわりょう)
「移住.net」運営会社、株式会社SoWiLL代表取締役。22歳で東証プライム上場企業に入社し、27歳で同社子会社社長に就任。
30歳で自己資本でセブ島で起業して、「0円留学」という留学スタイルの英語学校を設立し運営。4000名以上の卒業生を輩出する。
2020年より沖縄に移住して、現在沖縄に住居を持ちながら海外・国内の各地で事業展開中。
2023年、兼ねてより運営してきた移住.netの仕組みをプラットフォーム化して事業化。当移住メディアの運営もプロデュースする。
2023年4月、著書「最強のひと言」を出版。
目次
1. 浜口順子さんの現在の活動について
早川:今回は三重県に移住されているタレントの浜口順子さんにお話しをお伺いします。まずは、現在の活動について教えてください。
浜口さん:タレントやラジオパーソナリティーとして三重県を中心に芸能活動をしています。三重テレビのニュース情報番組のコメンテーターや、毎週金曜日にレディオキューブFM三重でラジオ番組「MIE color trip」の喋り手をさせて頂いています。
あとは、ライブコマースと呼ばれるライブ配信を活用したお仕事にも携わっており、私はプレゼンテーションをする側のライブコマーサーとして出演しています。
現在は放送作家、構成作家を目指していることもあり、テレビ番組のリサーチ業務も行っていますね。
早川:非常に幅広く活躍されている浜口さんですが、元々は構成作家さんになりたかったと伺っています。やはり以前から、そういった活動も考えられていたのでしょうか?
浜口さん:そうですね。私は高校1年生のときにスカウトキャラバンというオーディションをきっかけに芸能界デビューしたのですが、芸能界では、うまくいくこともあれば思うようにいかないこともあり、運やタイミングに左右される綱渡りのような人生を歩んできました。
2021年にデビュー20周年を迎えたのですが、その時に「果たしてこのままでいいのか?」「タレントとしてだけで今後も生きていけるのか?」と自分に問いかけたときに、スカウトキャラバンを受ける前に放送作家や構成作家になりたかったことを思い出したんです。
もう一度新たなチャレンジとして、放送作家や構成作家を目指す挑戦をしたいと思いました。
2. 移住のきっかけ
早川:現在、三重県に在住されていますが、移住のきっかけを教えてください。
浜口さん:コロナ禍で多様な働き方が生まれてきている事を感じていました。夫もリモートワークが中心となり、私もラジオの生放送出演などもリモートで参加できるようになったり。
「別に東京在住でなくてもいいのかな」と少し思っていたんですね。それに、20周年という自分の区切りを見たときに、思い切って環境を変えないと、このままズルズルといってしまうと思ったんです。
早川:それで移住を検討されたんですね。その中でも、移住先に三重県を選んだ理由はなんでしょうか?
浜口さん:私は大阪出身で、夫は名古屋出身なのですが、その中間が三重県なんです。私は子供のころに旅行で三重県には何度も行ったことがあり、なじみがあった場所でした。
また海も山もあり、観光資源も多く、ほどよく都会でほどよく田舎といった印象を持っていたからです。
早川:ちなみに、移住しようと決めてから実際に移住するまで、どれくらいの準備期間があったのでしょうか?
浜口さん:短かったですね。約3ヶ月ほどだったと思います。
3. 移住するにあたり準備したこと
早川:準備期間で、具体的にどのような準備をされましたか?
浜口さん:私も夫も土地勘がないので、ネットでいろいろと調べましたね。ですが正直ネットで見てもよく分からなかったので、結果的に実際に現地に行って家は一日で決めたんですよ。
夫と一緒に日帰りで三重に行って、アポなしで駅前の不動産屋に行って決めました。
早川:そのときの物件の決め手はなんだったんでしょうか。
浜口さん:ハザードマップを見て、より安全な場所から優先的に住む場所を探しました。南海トラフ地震がいずれ起こると言われていますが、三重県は海抜ゼロメートル地帯や埋め立て地が多いんです。
それに、都市部が海と隣接しているので、もし津波が来ると恐らく危険とも言われています。高潮の影響も大きいようなので、塩害なども相当調べました。
早川:なるほど、そこまで考えて物件を見られていたんですね。
4. 三重県に移住して感じたこと
早川:移住して、想像以上に大変だったことは何かありますか?
浜口さん:不便だなと思ったのは、車がないと生きていけないことですね。不動産屋さんにも言われていたのですが、思った以上に圧倒的な車社会でした。そのため運動不足になってしまうなと思いましたね。
あと、三重県は東京や大阪に比べるとコンビニが少ない気がします。スーパーのイオンは三重県が発祥ということで、たくさんあります。
早川:やっぱり東京に戻りたい!など、ホームシックにかかったことは…
浜口さん:それは一度もないですね。ライブコマースのお仕事で月に1~2回は東京出張に行っていることや、リサーチの仕事は東京の本社とリモートで行っているので、東京の人たちとのコミュニケーションは変わらず取れていますし。
早川:三重には元々お知り合いやお友達はいたんですか?
浜口さん:誰一人いませんでした。友人や知人は全くおらず、三重の方がどのような県民性なのかも分かりませんでした。
ただ、三重の言葉は関西弁っぽくて、私はバリバリの関西弁なので結構なじめましたね。お店に行っても店員さんと自然にコミュニケーションをとれました。
早川:現在は、三重で新しくできた人間関係も結構ありますか?
浜口さん:そうですね。『レディオキューブFM三重』さんと、『三重テレビ』さん、この2ヶ所でお仕事をさせていただいているので、ここでお仲間ができたという感じはありますね。
5. 三重の魅力について
早川:では、三重の魅力を3つ、教えて下さい!
浜口さん:たくさんあるのですが、まず1つ目はいろいろな文化が混在していることです。食文化やローカルルールなどを含めて、東海・中部エリアと近畿・関西エリアが混ざっている感じです。
お味噌が東海系の赤だしだったり、関西系の白みそだったりして、文化が混ざっているのが楽しいですし、魅力の一つだと思います。
2つ目は、海の近さです。もちろん地域によっては、内陸で海が遠いエリアがありますが、海が近いとやはり癒されますし、少し夜風にあたりに行きたいなと思ってもすぐに海に行けるのはとても素晴らしいなと思いますね。
あと、スーパーに置いてある魚のレベルが違います。天然の鯛やヒラメなどの新鮮な魚介類を、とても安く買うことができるんですよ。とても美味しい海産物を安く手に入れることができるのは、非常に魅力的だなと思います。
3つ目は、三重県の歴史と文化が際立っていることです。伊勢神宮もありますし、祭事が多くあるんです。三重県は南北に長いので、北と南で文化も変わってくるのですが、様々な言い伝えや、独自の文化や歴史がとても強いなと感じます。
普通、東西で大阪・名古屋に挟まれて二大都市の文化が混在していたら、埋もれてしまうじゃないですか。
でもここまで三重県がきちんと残ってきて存在感を示しているのは、恐らく昔から先人たちがつくり上げた歴史や文化というのが根付いていて、しかも三重の人たちがそれを誇りに思っているからだと思うんです。
それが住んでみてよく分かり、三重のことが大好きになりましたね。
6. 移住後のお仕事について
早川:移住する際に、当時の芸能事務所からの反対はなかったのでしょうか?
浜口さん:事務所に「引っ越します」と言ったら、「え!?」と言われ驚かれましたが、誰も反対しませんでしたね。むしろ「めちゃくちゃ良いじゃないですか」と言われたんですよ。
ホリプロという会社はとても良い会社だなと思います。タレントというよりも「一人の人間」としての決断を理解して応援して頂きました。
早川:三重に移住したら仕事が無くなるかもしれないという不安はありませんでしたか?
浜口さん:タレント業に関して言うと、東京でのお仕事はなくなるかもしれないとは思いました。
ただ、それはすべて自分次第で、「三重からでも東京に行くので使ってください!」というスタンスでやれば、選んで頂ける方には選んで頂けるのではないかと思ったので、その精神で行こうと。「浜口が三重に行ったから違う人にしよう」とは絶対に言わせないようにしようと思ったんです。
早川:すごい!やはりマインドが違いますね。また、移住後に独立もされていますよね?
浜口さん:はい。2022年の11月末でホリプロを退所してフリーランスになったのですが、自分でも三重県で一人で動こうと思っていたので、それを目標として掲げて動き始めた感じです。それも不安はあまりありませんでしたね。
早川:やはりそういう考え方と行動力だから、長く活躍され続けているんだなと改めて思いました。ちなみに、大手の芸能事務所に長く所属され、そこから独立してフリーになるにあたって、何か勉強などされたのでしょうか?
浜口さん:実はホリプロに所属した新人の時から、マネージャーさんがテレビ局などに売り込みや営業に行くときについて行って、名刺交換の仕方や営業トーク、宣材資料を直接見て学ばせて頂いていたんです。
早川:えっそうなんですか!それって他のタレントさんも皆さんしているんですか?
浜口さん:私以外はあまりしていないかもしれません。今思えば、そういう場があったということは、事務所からの「自分で動けるような人間になれ」というメッセージが込められていたのかもしれません。
もちろんマネージャーの方々に取ってきていただいた仕事がほとんどで、自分で取ってきた仕事というのはそれほどないのですが、人任せにしないことの大切さは感じていました。
早川:その頃の経験が、三重県でゼロから仕事をつくる上でも役立ったんですね。
浜口さん:三重に来てからのお仕事は、知り合いもいなければコネクションもゼロなので、とりあえず飛び込み営業しかないと思って、会社のお問い合わせフォームに普通にメールをしていました。
「浜口順子と申します。実は三重に移住して、一度ご面談をしていただきたいです」といった文章をFM三重さんや三重テレビさんなどに連絡しました。
早川:華やかな活躍の裏で、そのような地道な努力や行動をされていること、とても尊敬します。
浜口さん:行動一つでお仕事に繋がることがあるのだから、夢がありますよね。だから「動かないと始まらない」というのは強く思います。
ホリプロに所属させてもらってからの20年間というのは、どこか保守的な部分があったと思います。「会社がやってくれる」「守ってくれる」という守りの姿勢があったのですが、今はやはり行動することの大切さをとても強く感じますね。
そして、独立したとしても、ホリプロから学んだことの大切さや謙虚な気持ちは忘れずにいたいなと強く思っていますね。
7. 三重県に移住を検討している方へのメッセージ
早川:これから三重県に移住を検討されている方に向けて、メッセージをお願いします。
浜口さん:「絶対に三重県に住んだ方がいいですよ」とオススメしたいです。外から見た三重県と、中から見た三重県は違っていて、住んでみてわかる三重県の魅力にきっと出会えるはずなので、ぜひ三重県に移住してもらいたいです。
私たちのように、今まで都会に住んでいて、いきなりすごい田舎に住むのはハードルが高いなと感じる方には、特におすすめです。
早川:三重県での移住生活がとても充実していることが伝わります。ありがとうございます。
浜口さん:まだ移住して1年くらいですが、すでに三重県が大好きになりましたし、三重県に対する誇りも強く持っています。三重県は移住してきている人がとても多いので、移住することのハードルは低く、住みやすいのではないかと思いますね!