コロナ禍の影響もありリモートワークが発展した今、都市部から地方へ移住して、地方でリモートワークをするスタイルが注目を浴びています。
働く場所を選ばなくなり、それぞれが住みやすい場所へ移住して新たな生活を送り始める若者が増えつつある昨今。
各地方が注目を浴びている中、人気の移住先の一つでもあるのが新潟県です。
この記事では実際に新潟県に移住してきた筆者が、移住の経緯や新潟県に住んで感じたメリット、デメリットなどを体験談を交えて紹介します。
目次
はじめに
初めまして。私は千葉県から新潟県に移住してきた30代男性の会社員です。
現在は新潟県で妻と息子と3人で暮らしています。
新潟県に移住をしてから、今年で約5年。
移住当時は妻と2人だけで新潟県に移り住んだのですが、その後子宝に恵まれ、新築一戸建ても建てることができました。
移住した際に転職した会社も5年目を迎え、キャリアアップも順調に進んでいます。
私たちが移住した当時から、新潟に移住してくる方は少なくはなかったのですが、近年リモートワークの発達や、田舎暮らしの憧れから移住者は増加の一途を辿っています。
しかし、いざ「移住したい!」と漠然と考えても仕事が変わったり、住まいが変わったりと、ライフスタイルが大きく変わるため慎重になる人もいるはず。
そこで今回は、私が移住を考えたきっかけから実際に移住して分かったこと、そして新潟県に移住するメリットやデメリットを実体験をもとにお伝えしていきたいと思います!
移住のきっかけ
移住のきっかけとなった出来事は、私の転職です。
当時は千葉県に住んでおり、妻と同棲しながら都内まで通勤していました。
「そろそろ転職しようかな…」と思い求人を調べていましたが、なかなか希望に合った求人は見つからず…。
そこで、求人の条件を関東限定から地方まで緩めることにしてみました。
かねてから「いつかは田舎に帰って暮らしたい」と思っていた地方出身の私たち。
「もしタイミングが合えば、今でもいいんじゃないか?」と思い、探してみることにしました。
そこで見つけたのが、今の会社です。
新潟県は私の地元でもあるので、「これはチャンスだ!」と思い、新潟に移住することを決意しました。
さらに私たちの背中を押したのは、新潟県の「Uターン促進奨学金返還支援事業」。
こちらは県内への若者のUターンを促進するために、県内にUターンし就業した方の奨学金等の返還を支援するという制度です。
奨学金を借りている額にもよりますが、最長で6年間支援を受ける事ができます。
私は奨学金を返済していましたので、こちらの制度が適応になることも移住を後押ししてくれました。
実際に適用となり支援を受けたところ、年間の奨学金の自腹での支払いは8割ほど減少したので、制度を活用して本当に良かったと思っています。
仕事は?住まいは?
私自身は転職活動をし、良い求人に出会えてから移住を検討していたので、仕事を新たに探すという作業はありませんでした。
しかし妻にとっては、私に合わせて職場を変えなくてはなりません。
と言っても妻の仕事は新潟にも勤務地がある会社でしたので、新たに転職活動をすることはなく、“異動”という形で職場を変えることになりました。
その点は恵まれていたなと思います。
移住当初の住まいは、アパートを借りていました。
新潟県は私の地元だったので、ある程度の土地勘はあったことからネットで物件情報を集めて候補を絞り、内見してそのまま契約する流れでした。
時系列が移住当時から少し進んだ話になってしまうのですが、住まいの話と合わせてぜひご紹介しておきたいのが、市町村の「住宅取得支援補助制度」です。
私たちは移住から約2年後に新築を建てました。その際に活用したのが、こちらの制度です。
市町村により多少の違いはありますが、私たちの市町村では県外から移住してきて2年以内に新築契約を結ぶと支援対象になるというものでした。
移住が決まった際に、妻と「せっかく田舎に来たので一戸建てに住みたいね」と話していたこともあり、調べているとそのような制度を発見!
この制度は私たちの新築取得の後押しとなり、約150万円ほどの支援を受けることができました。
移住を検討する際は、移住後もこのような制度があることを是非頭に入れておくといいでしょう。
新潟に住んでみて分かった若者におすすめする4つの理由
大まかな移住の経緯をお話ししたところで、次は新潟に移住するメリットや魅力をお伝えしていきたいと思います。
実体験からお伝えするリアルな感想をご覧ください。
豊かな自然と暮らしの利便性
海や山といった自然を身近に感じることができる新潟県。
住む場所にもよりますが、豊かな自然と市街地が車で30分圏内に両立しているところは新潟県ならではの魅力だと思います。
市街地に住んでいながら、休日は山でキャンプをしたり海で泳いだり市場で新鮮な食材を食べたりなど…。
「アウトドアを楽しみたいけど、日々の暮らしの利便性も兼ね備えたい」という考えをお持ちの若者世代の家族にはピッタリだと思います。
関東へのアクセスが良好
新潟県は新幹線や高速道路が比較的多く、遠方への交通の便が良いです。
特に上越新幹線や関越道などといった関東方面へのアクセスは抜群!
新幹線でも高速道路でも1本で東京まで繋がっているので、4〜5時間ほどで行くことができます。
東京に行ってイベントに参加したり、近県へ旅行したりするのが気軽に出来るのが新潟県の強みではないでしょうか。
美味しい食べ物
周りの移住者の方が口を揃えて言うのが、食べ物が美味しいということです。
関東から移住してきて食材の違いを強く感じるのは、やはり米と海鮮ではないでしょうか。
米の旨さはご存知の通りですが、口に入れた時の甘味が段違いです。
大袈裟に聞こえますが、本当に白米だけで食べられます。経験したことがない人には、ぜひ食べてもらいたいものです。
そして米と同じくらい美味しいものが海鮮!
寿司や刺身などで生で魚を食べた時の味の違いには驚きます。
そして、それらを新潟の日本酒などと一緒に口にすれば、新潟県の食の虜になること間違いなしですよ。
豊富な移住支援制度
実は新潟県は近年人口減少が著しく、UターンやIターンといった人の取り込みに力を入れているため各自治体で移住支援が盛んに行われています。
先述している通り、私自身も制度を活用して移住してきました。
移住をするとライフスタイルが大きく変化してしまうので、金銭面で補助を受けられるのは恩恵が大きいです。
支援制度を比べてから移住先を決めるのも一つの手だと思います。
いずれにせよ活用しない手はないので、各自でしっかりと下調べをしておくとよいでしょう。
新潟に住んでみて分かった注意点やアドバイス
新潟県の良いところをお伝えしてきましたが、少なからず悪いところもあります。
しっかりと把握することで移住してからのギャップを防ぐことができるため、正直にお伝えしていきたいと思います。
雨や曇りが多い
県外から来る人が、まず言うのがこれです。
新潟県の降水量は他県より多いのですが、雨は降らずとも一日中、薄曇りといった日がほとんど。新潟県での晴れの日は貴重なのです。
「曇りの日が多いので気が滅入る」という声をよく聞きますが、逆に久しぶりの晴れ間はとても気持ちが良く、晴れたというだけでみなさんテンションが上がります。
湿度も高くムシムシするので、関東の乾燥した空気と比べると、かなり体感が違うのでびっくりすると思います。
雪には覚悟がいる
新潟県は、言わずと知れた大雪地域。
と言っても県内でも雪が降る量にはバラツキがあり、新潟市の方などの平野部は大雪が降ることは稀です。降っても、くるぶしからすねの辺りくらいでしょうか。
魚沼市や上越市は、身長を優に越す雪が降るので覚悟が必要です。
しかしそのような多雪地域は、除雪車の出動や消雪パイプなどといった雪対策のインフラが整っているので、警報級の大雪でなければ生活には困ることはありません。
雪かきや雪道の運転など大変ではありますが、対策もできますし次第に慣れてきます。
冬の風物詩だと思って、雪と上手く付き合っていけば大丈夫です。
車が必須級
地方では当たり前かも知れませんが、新潟県も車が必需品です。市街地に住む場合は不要ではありますが、あると便利なのは間違いありません。
車検代や自動車税など維持費がかかるのが大変ですが、買い物にはあると便利ですし、豊かな自然の中をドライブするのはとても気持ちが良いですよ。
新潟県に住む際は、ぜひ車を持つことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?リアルな意見お伝えしてきましたが新潟への移住の魅力は伝わったでしょうか。
関東からのアクセスも良いので、まずは一度新潟に遊びに来ていただき新潟の魅力を肌で感じに来てください。
暮らしの便利さと大自然とのバランスの良さを感じ取り、地元食材で胃と心を満たせばきっとあなたも新潟に住んでみたくなるはずです。