「スノースポーツが好き」
「北海道グルメが好き」
「雪国暮らしに憧れがある」
そんなあなたは、北海道へ移住を考えたことはありませんか。
東京から北海道に移住するなら、自然と都会がほどよくミックスされた札幌がおすすめです。
この記事では、私が実際に東京から札幌に移住してわかったメリットやデメリットを紹介します。デメリットを理解した上で移住すると、「こんなはずじゃなかった」という後悔を防げます。
また、移住後の仕事の探し方もあわせて紹介しますので、参考にしてくださいね。
移住のきっかけ
私が東京から札幌へ移住したのは、結婚がきっかけでした。夫の転勤で札幌へ移住することになったのです。
私自身は東京で10年ほど暮らしていたので、都会から離れる不安がありました。自分の仕事のキャリアを捨ててまで地方へ移住することも不安でした。
しかし、全く知らない田舎に行くわけではなく、札幌という都市なのでなんとかなるかなとも思っていました。実際に移住してみてわかったことをご紹介します。
東京に比べたメリット5選
東京に比べると地方感はありますが、札幌は便利な街です。実際に東京から札幌へ移住してみてわかった移住するメリットを5つ紹介します。
メリット1:家賃が安い
東京と札幌では家賃相場が大きく変わります。目安としては東京の約半額が相場と考えておくと良いでしょう。
我が家の場合は、東京都杉並区の地下鉄駅から徒歩10分程度の2DKで11万ほどの物件に住んでいましたが、札幌では地下鉄駅から徒歩10分の2LDKで5.5万円の物件に引っ越しました。平米数では10平米ほど広くなった上に家賃が半額になったので、住環境は良いほうに改善されたと感じています。
家賃が安くなったことで、東京では持っていなかったマイカーの購入もできました。
メリット2:都心が近い
札幌は都心が近く住みやすい街です。東京は渋谷や新宿など繁華街と呼べる街がいくつもありますが、札幌の場合は繁華街と呼べるような栄えている街が中心部に集中しています。
札幌には大抵のブランド店が揃っていますし、ファッションやコスメなど買い物に困ることがありません。また、地下鉄沿線に住めば中心部まで遠くても30分程度の移動ですみます。地下鉄は雪で遅延や運休することがないので便利です。
東京から地方に移住する際に心配なのが、都会の便利さを手放すことではないでしょうか。都心が近く、お店が一挙集中していることでお出かけが効率よく楽しめる街が札幌です。
メリット3:虫が少ない
札幌に移住して1番嬉しかったのは虫が少ないことでした。特に苦手な人が多いGは札幌ではほとんど存在しません。夜の街として知られるススキノには居るという噂がありますが、住宅地で見かけることは基本的にありません。寒さに弱い虫は、雪国の冬を越せないのでしょう。
1人暮らし時代から絶対に出くわしたくないあのGが居ないという安心感は、移住して1番のメリットだったといえるかもしれません。
メリット4:方言の壁があまりない
地方移住で悩ましいのは方言の壁があることです。特になまりが強そうな東北地方や沖縄地方だと、方言の壁にぶち当たることもあるでしょう。
札幌の場合は方言の壁を感じることはほとんどありません。ただ、方言自体は存在しています。テレビなどでよく聞く、語尾に「だべ」とつけるのは古い方言のようで、若い人で使っている人はほぼいないでしょう。
札幌で聞く方言は、イントネーションの違いが多々あります。話し言葉の抑揚の付け方が東京とは違うのです。その他には、「押された」を意味する「おささった」や、「書く」を意味する「書かさった」などがありました。実際には意図せずおきたことに対して「さった」をつけるようですが、移住者が無理に使いこなす必要はありません。
また何度意味を聞いてもよくわからなかった「わや」という表現は、未だにニュアンスが不明ですが特に気にしなくても会話は成立します。方言がわからなくても気にせず過ごしましょう。
メリット5:北海道グルメがいつでも食べられる
北海道と言えば「グルメ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。東京では百貨店でしょっちゅう北海道物産展を開催していますが、札幌に住めばいつでも北海道グルメを堪能できます。
札幌は北海道の中心都市なので、札幌以外の道内グルメのお店がいくつもあります。例えば帯広の豚丼や、室蘭の室蘭やきとりなど、帯広や室蘭に行くことなく食べられます。また、物産展とは違い地元価格で食べられるので、東京で食べるより北海道グルメをリーズナブルに楽しめるのも大きなメリットでしょう。
東京に比べたデメリット3選
ここからは札幌移住のデメリットをお伝えします。東京から地方移住するのはメリットばかりでなく、デメリットも必ず存在します。メリットだけでなくデメリットを理解した上で移住することで「こんなはずじゃなかった」という違和感を減らせるでしょう。
デメリット1:暖房費が高い
札幌は雪国なので冬の暖房費は東京に比べると高いです。それくらいは想定内だという方もいるでしょうが、実際に暖房を使うのは10月くらいから翌年4、5月頃までだと知っていますか。初雪が降るのが11月頃、雪が溶けて桜が咲くのが5月のGW頃とイメージしておくと良いでしょう。
賃貸マンションには大体ヒーターが備え付けてあります。ガスヒーターか、灯油ヒーターです。ガスは暖房を使う時期は暖房用の設定料金があるので、通常のガス代とは別に請求がきます。
灯油ヒーターを備え付けている場合は、専用のタンクに灯油が入っているので使った量だけあとで請求がくるタイプが多いです。自分で灯油を買いに行く手間がかからず便利ですが、使った灯油料が分からないので高額請求が来て驚くパターンに注意しましょう。
デメリット2:夏の暑さ対策が難しい
北海道の夏は涼しいというのはもはや昔話で、今の北海道の夏は暑いです。東京の夏と同じように30度を超えることも当たり前になりました。東京に比べると湿度は低いですが、東京と比べてエアコンを設置している家が少ないのが現状です。
実際に賃貸マンションの我が家はエアコンを設置していませんでした。夏の暑さに疲れてエアコンを設置しようとしましたが、そもそもエアコンを設置するための穴が開いていないから論外だったのです。
札幌に移住する際は、少し高くてもエアコンが設置できる家を探すのが夏の暑さ対策に有効です。エアコン付きでなくても、エアコン用の穴が開いている新築マンションが増えてきました。札幌の夏は暑いです。東京と同じように、エアコンは必須と考えておきましょう。
デメリット3:配達日数がかかる
札幌移住の最大のデメリットは、配達日数がかかることです。大手通販サイトを利用しても、東京のように注文当日または翌日に荷物が届くことは基本的にありません。配達には最低でも中1日かかることが多いので、急いでいるときは実店舗に買いに行ったほうが早いです。
また、週刊誌や雑誌などの発売日は東京と比べると数日遅れます。どうしても発売日に読みたい場合は電子書籍を活用するなどの工夫が必要です。
移住先で仕事はどうやって探すか
札幌では移住の人に向けて特別な仕事斡旋をしているサービスはありません。東京と同じようにハローワークや求人サイトで仕事を探しましょう。
とりあえず移住してみたいから正社員にはこだわらないという場合は、派遣会社に登録して仕事を探すのもおすすめです。札幌には航空会社や通販会社のコールセンターが数多くあります。
また、札幌は海外からの旅行客が多くいます。語学ができる方はそのスキルを活かして働けるでしょう。ホテルやお土産物屋さん、ドラッグストアなども観光客で賑わっているので求人が多く出ている印象です。
札幌移住に向いている人
札幌はほどよく都会で過ごしやすい街です。札幌移住に向いている人は、そんなコンパクトな街で楽しめるアクティブな人でしょう。
特にスノースポーツが好きな方は、東京とは違う札幌のパウダースノーに魅了されるのではないでしょうか。札幌にはスキー場があるので、冬の間スノースポーツをたくさん楽しめますよ。ちょっと変わったスポーツだと、市内にカーリングの練習場もあるのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
札幌移住に向いていない人
札幌移住に向いていないのは、寒さに弱い人です。日本海側の雪国ほどではありませんが、札幌は毎年雪が積もります。マンションは基本的に雪かきは管理会社がやってくれることが多いですが、大雪が降ったあとなどは自主的に雪かきをしている人も見かけます。車を所有すると、車上の雪下ろしは日課です。
まとめ
札幌は自然と都会が混ざりあった暮らしやすい街です。雪国暮らし初心者は雪に慣れるまで苦労しますが、慣れてしまえば楽しく過ごせるでしょう。
東京に比べると家賃が安く、美味しい北海道グルメをリーズナブルに楽しめる点も魅力的と言えます。東京まで飛行機で片道1時間半程度、飛行機は朝から夜まで何本も出ていてアクセスも良好です。気軽に移住してみてはいかがでしょうか。