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    移住体験談【東京、川崎から新潟】移住して10年間で分かったこと

    移住のきっかけ

    私たちは夫の仕事の関係で東京都と川崎市に30年以上生活していました。しかし、夫の定年退職に合わせて、両親の介護のために故郷の新潟市に移住しました。

    ここでは、都会から地方移住を考えている人のために、都市部から地方都市に移住して生活するメリットとデメリット、さらには、仕事探しはどうするかを紹介します。

    東京、川崎に比べて新潟に移住するメリット5選

    住宅費が安い

    移住
    これは大きいですね。私たちは川崎の戸建ての家を処分して、新潟市で家を探したところ、処分価格で中古住宅ならば2軒買えるぐらいの値段だったことにとても驚きました。

    市の中心部でも、マンションならば新築で1000~3000万円ぐらいで買えるし、中古なら数百万円でも買えます。

    地価が低いので固定資産税も安く、住宅費用はかなり安く済むのは助かります。

    また市内は住宅供給過剰のようで、どこのマンションにも空き部屋があり、自分の好みのところに住めるのも嬉しいところです。首都圏のマンションの1/2~2/3程度の家賃でかなり良い広い賃貸住宅を借りることができるので、若い人たちでも家探しは容易です。

    自然環境が良い

    特に東京に住んでいた時には公園も少なく、家ばかりのところに住んでいましたから、新潟に来ると自然が豊かであると感じます。

    海が近いこともあって、早朝ウォーキングなどをするにはもってこいのところです。空気もきれいで健康的な生活ができそうな気がしています。

    ちょっと郊外に行くと畑や田んぼが見えて、ごみごみした都会を離れたということが非常に嬉しいです。冬の寒さを除けば、自然環境は都会よりも断然良いと思います。

    人間関係が穏やかで住みやすい

    新潟県人は辛抱強く警戒心があるので、一見とっつきにくいように感じますが、ひとたび打ち解けると非常に友好的でいつまでもお付き合いできる人のように思います。

    冬の厳しさがあの辛抱強い、ともすると無口な表情を作り出すのでしょうが、本心はとても親切で粘り強い人たちなのです。

    また、近所の人々もとても良い人たちで、隣の人の倉庫が台風で倒れた時などあっという間に近所の人が集まって直しているのを見て、都会ではこうはいかないなと感じました。

    ある老婦人は一人暮らしなので、ご近所さんに「もし、朝8時までに居間のカーテンが開かないときは、遠くに住む息子に電話をしてください。」とお願いしてあるそうです。近所の人を信頼しているのが良くわかりました。

    人間関係が煩わしいという見方もありますが、むしろ協力関係があることは災害や事件などがあった場合にも協力できる住みやすいところではないでしょうか。

    そして、私が10年前に移住して来てから、近辺で凶悪事件があったというニュースもなく、治安は良いと思います。

    子ども達がのびのび成長できる

    今こそ「家族で地方移住」!?人気の地方移住のメリットやデメリットをご紹介
    都会暮らしに比べると、地方都市の方が、子どもたちがのびのび生活できるので成長のためにはプラスになります。

    都会では保育園不足が問題になっていますが、新潟市ではそれほど深刻ではなく、定員に余裕がある保育園もあります。広い園庭があり、自由に遊んでいるのを見るのは嬉しいことです。

    また幼稚園も常に満杯ということはなく、途中入園も可能です。

    都会では小中学校から私立校への受験を考える家庭が多く、小さいうちから塾通いをしているのを見てきましたが、新潟市の場合はごく一部を除き私立の小中学校はありません。ですから、塾通いもなく小学生が電車に乗って遠くの私立校まで通うこともありません。

    もちろんスイミングやピアノを習っている子どもたちはいますが、1週間ぶっ続けで塾や習いものに明け暮れる子はほとんどいないです。

    ほとんどの小学校の校庭は広く、東京の小学校に比べるとのびのび遊べるのもいいですね。

    私の家の周りでも子どもたちが遊んでいるのを見かけますが、ほほえましいことだと思います。

    介護施設にも余裕がある

    都会ではどこの特養もいっぱいで何年待ちなどということがよくありますが、新潟市はそれほど入居希望者が多くないのが現状です。

    義父が亡くなってから、義母のためにホームを探しましたが、間もなく私たちの住まいから歩いて15分ほどのところにある比較的新しい特養ホームに入れました。都市部よりも圧倒的に人口が少ないのが幸いしていると言えるでしょう。

    東京、川崎に比べて新潟に移住するデメリット4選

    大学や文化施設などが少ない

    新潟市の高校は公立校のうちのトップ高はかなりレベルが高いので、無理に私立を狙う必要がないので教育費という点では安く済みます。

    問題は高校卒業後の進路です。市内には旧国立大学の新潟大学のほか県立、私立大学まで数えても14校だけなのはやや不利な点です。

    市内の大学に希望する学部や学科がない場合は首都圏や他県に進学することになるので、金銭面ではかなり厳しくなります。

    また「りゅうとぴあ」などの文化施設はありますが、都心に比べると数が少なく大きな美術館や音楽会の開けるホールも少ないです。音楽や演劇、ステージなどが好きな人にはちょっと物足りないかもしれません。

    車がないと生活しづらい

    私は新潟市の中心部に住んでいるので、役所や病院、買い物なども歩いて、あるいは自転車でも用が足ります。

    しかし、郊外に住んでいる人はもちろんですが、ちょっとホームセンターに行きたい、子どもをアスレチックに連れて行く、海水浴に行きたいとなると車が必要です。

    バス便は比較的良い方ですが、経営難だと言われているので、将来的には車を持たない人は住みづらくなることは予想されます。

    大学病院のような専門的な病院が少ない

    大学病院としては新潟大学病院だけで、市民病院もかなり大きいですが、いつもいっぱいです。

    特に新潟大学病院は県内どころか近隣の県からも患者さんが来ているそうで、いつも超満員です。私たちも義父母が大きな病気をしたときには、大学病院にお世話になりましたが、この先のことを考えると少々不安です。

    雪が降ると生活に支障がある

    新潟市は海べりの街なので、雪はあまりたくさん積もりません。ですが、一冬に数回は大雪のために道路が凍って渋滞が起こります。

    雪が多い時は雪かきをする必要があります。若い人が減っている市の中心部は雪かきをする人が少なく、いつまでも溶けない雪に悩まされることになるのは困ります。

    雪が少ない年でも毎日寒くて雨やみぞれが続くので、暖房費や洗濯物の乾燥にもお金がかかるのも痛手ですね。

    仕事をどうやって探すか

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    新潟市の求人はある程度確保されていて、それほど仕事探しが難しいという印象は受けません。具体的に仕事探しをするには次のような方法があります。

    口コミ

    知り合いに頼んで仕事を探してもらうのは良い方法です。

    私の夫は大学の教官でしたが、同じ系列の大学の先生に仕事の斡旋をお願いしておいたところ、非常勤講師の仕事を紹介してくれました。移住の半年前には次の仕事が決まっていたので本当に助かりました。

    地方だけに顔の広い人の紹介はかなり有効です。口コミで保育園に勤め始めた人もいます。少しでも知り合いの人がいたら、〇〇の仕事はないでしょうかと聞いてみるのは効果的な方法です。

    ハローワーク

    これはどこの町でも同じことですが、ハローワークは仕事探しには有効です。

    新潟市の場合は求人はある程度あるようで、「どうしてもこの仕事でなければ」とこだわらなければ、たいがい仕事は見つかります。中途採用や高齢者の仕事の斡旋もしていますから、仕事を探すにはまずハローワークに行ってみるのが近道です。

    公務員試験を狙う

    本格的に定着して仕事をするならば、公務員試験を狙うのはいい方法です。

    ひと昔前までは、地方都市ならば公務員試験を受けるのは、地元の人あるいは地元出身者がほとんどでしたが、最近は県外からの受験者もかなりいます。

    志望動機がはっきりしていて、筆記試験に合格できれば公務員の道も開けます。若い人なら、奮起して公務員試験の勉強をしてみるのもいいですね。

    まとめ

    新潟市に移住するメリットは、住宅費が安く、自然環境が良いさらに人間関係が穏やかで住みやすいことなどです。

    デメリットは、大学など選択肢が少ない、車がないと生活しづらい、大学病院のような専門的な病院が少ない、雪が降ると生活に支障があるなどがあります。

    大学や病院がたくさんあってエンターテインメントが充実しているところが好きな人にはいま一つかもしれませんが、総合的に見れば地方暮らしは悪くないと思います。もし地方移住をお考えの方がありましたら、新潟においでくださいとお勧めしたいと思います。

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