東京や大阪といった都会から地方への移住を考えた先に、まず悩むのが「移住先」ではないでしょうか。
この記事の筆者である私は、生まれも育ちも東京ですが、結婚を機に茨城県ひたちなか市に移住をしました。
当初は不安でいっぱいで、結婚さえもためらうほどでしたが、住んでみるとひたちなか市の多くの魅力に気付き、今ではこの町が大好きです。
この記事では、茨城県ひたちなか市に移住して気付いたこの町の魅力をたっぷりご紹介します。
移住先にお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね!
橘 もも子 30代後半
東京生まれ東京育ち 茨城県ひたちなか市在住 ひたちなか市に住んで12年目
クリニックで看護師をしています。
家族は小学生の子どもふたり、夫の4人とハムスターの1匹です。
10年前に庭付き一戸建てを購入しました。
目次
茨城県に移住したきっかけ
茨城県日立市に住んでいた夫と25歳の時に知り合い、26歳の時に結婚と共に移住を決意しました。
デートで何度か茨城県を訪れてはいたものの、車がないと生活できないスタイルや、東京にはない大自然に戸惑いと不安を感じていた私。
当時、私は車の免許を持ってはいましたがペーパードライバー歴6年のうえ、車に酔いやすい体質で、結婚するかどうかも非常に迷いました。
悩んだ結果、常磐線特急で東京へアクセスしやすい勝田駅のある「ひたちなか市ならば!」と移住を決意しました。
茨城県ひたちなか市の魅力6選!
結婚してひたちなか市に移住したのは2011年4月、東日本大震災の次の月でした。
ひたちなか市でも震度5の余震がまだ続くなか、結婚生活をスタートさせた私たち。
ペーパードライバーだった私も車に乗れるようになり、後に子どもを2人出産しました。
さらに仕事も再開させた私が、12年茨城県ひたちなか市に住んで気付いた魅力を6つに絞ってお伝えしたいと思います。
魅力その1.国営ひたち海浜公園がある
ひたちなか市には、ゴールデンウィークになると『ネモフィラが咲き誇る公園』として有名な「国営ひたち海浜公園」があります。
満開時の景色は、まるで天国にいるかと思うほどの絶景で、何度でも足を運びたくなるほど。
秋には赤いコキアが茂り、ネモフィラとはまた違う姿を見せてくれます。
また2024年には、「ROCK IN JAPAN」が国営ひたち海浜公園で行われることが決定しました。
その他、「Disney Music & Fireworks」の会場にもなっています。
公園内には遊園地やサイクリングロード、アスレチック、バーベキュー施設等のレジャー施設も併設。
夏は水遊び場にも変わるため、一年中家族連れやカップルでにぎわっています。
魅力その2.海が近く、自然がいっぱい!
ひたちなか市は海に面しているため海水浴場やプールも多く、阿字ヶ浦海水浴場や平磯海水浴場、姥の懐マリンプールなどには、東京や群馬、栃木、埼玉など海のない県から毎年多くの観光客が訪れます。
海水浴場だけでなく磯崎海岸から平磯海岸に広がる岩場は、カニやヒトデ、ヤドカリなど、たくさんの海の生き物に触れ合うことの出来る”磯遊び王国”です。
私も子供たちと一緒にカニを見つけたことがありますよ。
魅力その3.「干しいも」「アンコウ鍋」は絶品!
蒸した芋を薄くスライスして、数日干して作る「干しいも」。
自然な甘味ですが糖度が高く、ねっとりとしているのが特徴です。
作るのに手間がかかるため値段は少しお高めですが、それでもついつい買ってしまうほどの美味しさですよ!
「アンコウ鍋」は、アンコウを余すところなく堪能したい方におすすめです。
アンコウの食感やアンコウの出汁が鍋にしみ出ており、冬に食べると体も温まり、幸せな気持ちになります。
魅力その4.大型ホームセンターやショッピングセンターが充実!
国営ひたち海浜公園の近くに、100店舗以上の店が集う大型ショッピングセンターと大型ホームセンターがあり、レストランやフードコート、映画館も併設されているため、休日は家族連れでにぎわっています。
近くにはコストコや、ケーズデンキ、ヤマダ電機、GU、ユニクロ、スポーツデポ、東京インテリア、大型の蔦屋書店があるため、基本的に何でも欲しいものは手に入れることができ非常に便利です。
特におすすめなのは「ジョイフル本田」という大型ホームセンター。
東京にいたころには見たこともないような品揃えで、見ているだけで楽しくなります。
魅力その5.東京までのアクセス抜群!平地が多く、安くて広い!
常磐線勝田駅は常磐線の車庫になっているため、勝田駅まではどの特急も基本的に停車します。勝田駅発の特急も多く、30分に1本のペースで東京まで特急が出ており、アクセスは抜群です。
また、茨城空港は駐車場が無料なだけでなく、神戸、北海道、福岡、沖縄、台北に直行便が出ています。
目的地行きの飛行機が出ている場合は、ぜひ茨城空港を利用してみてください。
また、ひたちなか市は平地が多く、家を建てやすい良い土地がたくさんあります。
勝田駅の近くであってもそれほど土地代は高くなく、3000万もあれば60坪程度の土地で庭付き一戸建てを建てることが可能!
以前私が住んでいた東京都練馬区で同じ条件で建てようとすると、8000万程度はかかります。
それと比べていただくと、いかにお手頃な値段であるかが分かっていただけるのではないでしょうか。
東京にいたころは興味が湧かなかった私ですが、庭が出来たため家庭菜園にもチャレンジしています。
昨年はトウモロコシとポンカン、今年はピーマン、トマト、きゅうりがたくさん実り、子ども達と収穫を楽しみました。
魅力その6.レジャースポットが充実!
ひたちなか市の近くには、車で1時間以内で行ける範囲に様々なレジャー施設があります。
動物園だと「かみね動物園」「ダチョウ王国」「東筑波ユートピア」、水族館は「大洗水族館」、公園は日本3大庭園である「偕楽園」「千波公園」、科学館は「大洗わくわく科学館」「日立シビックセンター サクリエ」などが有名です。
「日立シビックセンター サクリエ」は数年前にリニューアルしたばかりで、子どもにとって科学を親しみやすくした楽しい施設になっています。
プラネタリウムも備えているため、一日中遊ぶことができますよ。
その他のひたちなか市の魅力ポイント
上記に紹介した魅力ポイント以外にも、たくさんの魅力があるひたちなか市。
その一部をご紹介します。
移住者が多く、田舎特有の閉塞感がない
ひたちなか市には、「(株)日立製作所」や「(株)ルネサスエレクトロニクス」、関連企業などが多いため、海外や他県からの移住者が多く、田舎特有の閉塞感がありません。
特に勝田駅周辺はその傾向が強く、東京、千葉、埼玉などの関東圏だけでなく、北海道、神戸、福岡などの遠方からの移住者や、中国、フランス、イギリスなどからの移住者も多数います。
人が優しい
これは看護師の仕事をしていて感じることなのですが、患者様が穏やかな方が多いです。
もちろんクレームを言われることはあるのですが、東京で働いていた時に比べて段違いに減りました。
東京と比べて時間に追われることがなく、人口密度が低いため、ストレスを感じにくいのかもしれません。
大きな公園がたくさんある
国営ひたち海浜公園以外にも子どもが遊べる公園がたくさんあるのが、ひたちなか市。
例えば県営の「笠松運動公園」では各種スポーツ教室が開催されており、冬になると屋内スケートリンクが開設され、多くの人で賑わいます。
我が家の長男は、笠松運動公園のスケート教室でスケートが滑れるようになりました。
また、映画「テルマエ・ロマエ」の撮影でも使用された「七ツ洞公園」は、夏になるとたくさんのホタルを見ることができます。
東京では見たことのないホタルの数に、思わず私も子ども達と歓声をあげてしまったほどです。
子育て支援が充実している
数年前に建て替えられた子育て支援センター「ふぁみりこらぼ」では、たくさんのイベントを行ってくれるだけでなく、一時保育にも対応しています。
学童も月に2千円程度と他の市に比べてリーズナブルなだけでなく、子ども達の面倒を見てくださる先生が多く、手厚いサポートが受けられるのが魅力です。
お祭りが多い
8月に行われる「ひたちなか祭り」は、大通りを貸し切り、山車が出たり、花火も3000発打ち上げられるほど盛大に行われます。
その他にも、7月には勝田祭りや商店街が主催のお祭りが月に1回開催され、お祭りの多さに驚きました。
映画の撮影でよく使われている
東京からのアクセスがよいことから、ドラマや映画の撮影場所としてもよく使われています。
ここ数年では、映画「フラガール」、特撮「仮面ライダー兜」、ドラマ「わたしを離さないで」の撮影が行われました。
茨城県ひたちなか市に移住を検討している方へ
毎年魅力度ランキング下位にランクインし続けている茨城県ですが、住んでみると遊ぶところはもちろん、海、山、川と自然も豊富で、食べ物もおいしく、経済的にもリーズナブルでとても住みやすい場所だと感じています。
特にひたちなか市は、水戸市に近いにもかかわらず平地が多く、土地の価格も安く、子育て支援やショッピング施設も充実しているためオススメの町です。
車の運転は出来た方が暮らしやすいですが、車の運転ができなくても駅の近くであれば十分生活することが可能なので、運転が苦手な方も安心してくださいね!
移住先で悩まれている方、ひたちなか市はいかがですか?